パルマで夏休み2016/10/01 00:10

朝から快晴、初めて晴れた。
こちらに来て、マトモな朝食を味わう。実の入ったジュースとカップチーノで喉を潤し、生ハムやベーコンとクロワッサンとブリオッシュ、果物が新鮮で美味い!食べ過ぎてしまった。

昨日で私の目的はほぼ達したので、今日は嫁の希望でパルマまで行くことにした。
普通電車はこの前と一転して駅の西ホームの端から出る。
ポー川流域の肥沃な土地が続く平坦な景色を眺めながらボンヤリと乗る。
モデナを過ぎたら検札があり、今度は何も言われなかったが、ミラノに行くのかと聞かれた。

パルマ駅前は地方都市といった趣で、フィレンツやボローニャの大きな駅とは全然違う。

通りを歩くと直ぐに肉屋があって、生ハムが陳列されていた。
流石に生ハムの街だけあって、至る所に在る肉屋にびっしりと吊り下げられていた。

行き交う人達は、何かゆったりとしている雰囲気を感じるとは嫁の言葉。
世界遺産になってないのが不思議な街だそうだ。
観光地と違って物売りも全然現れないのが良い。

国立美術館に行ったら月曜日で休み、前の広場で計画を練った。

美術館から大学方面を望む、池越しに観たこの一枚は私のお気に入りです、

教会の鐘楼を正面に観ながら、街並みを観て歩く。

本屋に古い地図があった。中世の城壁がまだ残っているのですね。

パルマ大聖堂に着いた。どの街にも巨大な大聖堂があって圧倒されます。


洗礼堂

その奥の建物、名前が長くて省略です。

洗礼堂内、大きくて荘厳な気分になる。

たぶん、歴代の司祭の壁画で埋め尽くされている。

こちらは大聖堂内、ここも天井画に目を奪われる。
室内の雰囲気が心地良かった。

併設の博物館に陳列されていた古代のコイン、拡大鏡を通して観察できるように工夫されており細部まで観ることが出来た。結構新鮮に感じた。

昼になり、前を通ったら感じの良い店があったので入ってみた。
席は有るか聞くと探してくれ案内される。店内は賑わっていて、後から来た人は断られていた。
直ぐにカメリエーレが現れ、メニューは英語が良いねと英語が併記されたメニューを出してくれる。ここはパルマ、生ハムのパスタを食べるしかないだろう。
前菜とハウスワインを頼んだら赤がお勧めらしい。
直ぐにワインが出てパンも付いてくる。どちらも美味い。付近のお客も同じハウスワインを頼んでました。
嫁は生ハムとパルメザンチーズ入りタリアテッレ、生麺が程良い固さで美味いと言う。

私は、素直に生ハム入りタリアテッレ。生ハムの塩気とパスタのソースが絡み合った
生麺がとても美味しかった。接客も手際よく自然体で動いている感じだ。
前菜にバルサミコ酢を入れて食べて終わる。

値段も安く、落ち着いた雰囲気に大満足して後にする。
嫁曰く、ローマで入った日本人向けの店に払うより、こっちの方が数段値打ち有ると。
席が無くなる前に入れて幸運だった。Osteria Dello Zingaro
昼間からワイン1本を空けてるような地元の人が多いです。

暑くなった中、市内を散策する。トロリーバスが迫ってくる。その奥に鐘楼。
イタリアの中世の面影が残る地方都市、行き交う人がゆったりとしている。

川沿いの道を引き返す、中世の街並みを歩くと、ベルギーのブリュージュを思い出してしまった。
駅前に戻ってきた。
出口が違うと雰囲気も違ってくる。
念願の生ハムとチーズにバルサミコ酢、この土地の名産を食べて納得し、
普通電車に乗りモデナへ向かった。

フィレンツェ2日目2016/09/26 23:47

今日は宿を替える日、荷造りりをした後でコープに併設のバールで朝食を摂った。
その後今日のホテルまで移動して荷物を預けた。

フレッチャロッサは、最初の列車が取れたので、嫁の言葉を真に受けて7番ホームに向かった。
だが、何時もなら結構に人がフレッチャに乗るのに、ホームには人が少ない。
出発掲示板で確認すると、1本前の列車のホームに来ていたのだ。!!!
残り10分、やばい!!!。広い駅構内を16番線までひた走る。
迷路の様な地下道なので、矢印に沿って進むが、地下2階までの導線が長く中々着かない。
エレベーターを駆け下りてどうにか数分前に辿り着いた。フゥ!!!
出発掲示板を一段見間違えたのが原因だ、私も確認した筈なのに気持ちが緩んで小田野でしょう。朝からキツイ運動になった。
日曜日の午前中の列車は観光客ばかりで、アメリカのツアー団体の中に席が取れたようだ、
私の席には既に先客が居て代わってもらう。しばらく話すと、長崎と広島、京都、東京にきたことがあり、イタリアには何度か来ているとか。車内販売員と雑談していた。彼はヒマだったんですね

青も変わらぬ人通り、週末に訪れる人建ちが多いと思った。

引き続きドゥオーモ共通券を使うべく、まだ列が短いサン・ジョバンニ洗礼堂から入る。
天井は荘厳な金装飾の壁画だった。

次はサンタマリア・デル・フィオーレ美術館。
少し列んだだけで時間が差程掛からずに入れた。待っている間、チケットは何処かと聞かれる。
一面金細工の扉があった。大きい。

拡大写真、ノブまで金で出来ていた。

王冠、ダイヤモンドに金で装飾していた。重そうだ。光り輝いている。

ひょうきんなライオン。大理石で造られており、それぞれの表情が面白いと嫁に受けていた。

室内の小ドーム越しに壁画がある。

屋上から大聖堂のクーポラを望む。

こちらの天井も装飾されていた。
次はメインイベントのクーポラ。昨日程では無いが、相変わらずの長蛇の列。
待っている間、ここでも切符売り場を聞かれた。今回良く尋ねられました。
雨が降り出だすと同時に物売りも動き出す。物売りが来た時
ヒマなので、、隣に居たイタリア人家族に話しかけてみた。
私は日本人で大阪に住んでいる。あなたはどこから来たのか?ベネチアだ。
ベネチアには4年前に行った。日本語は何か知っているか娘に尋ねた。知らないと。
「こんにちは」を教える。その他にも話したと思うが忘れた。
イタリア語を知っているのか?ちょっとだけと話したら、娘がイタリア語で言ってるわと父親と話していた。
まあ、拙いイタリア語で話す奇妙な日本人に気長に付き合ってくれたものです。有り難い。
御陰で待ち時間が短く感じられた。実施は1時間半くらい待った。

昨日登ったジョットの鐘楼。やはりクーポラの方が高い気がする。

今日も雨のフィレンツェを望む。サンタマリア・ノッベラ駅方面。(クリックで拡大)

クーポラの屋根越しに市内を見下ろす。高度感を感じます。
一旦止んだ雨がまた降り始めたので、名残惜しいが最後の光景を目に焼き付けて降りた。

最後は大聖堂、ツアーが入ったので入場制限がかかる。でも夕方なので入りやすい。
もうあちこちの聖堂に入ったので、あまり感動しなくなった。
ステンドグラスが巨大で、西日に照らされて美しかった。

最後のお別れの積もりで撮った。建物が大きすぎて画面に入りません。

サンタマリア・ノッベラ教会に向かう道中、美味しそうなトリッパを出している店があった・。
後で引き返すことにして教会に向かう。

ここもステンドグラスが美しい。

中庭の後ろに修理中の塔が聳える。一転して静寂が漂う教会でした。
実際にミサが始まっており、信者が集まっていた。

教会の前の広場が賑わっていたので覗いてみる。
テントに書かれている文字がイタリア語ではない。雰囲気からフランスフェアーを催しているようです。メーニューもフランス語で書かれている感じ(私は読めないが雰囲気だけ)。
辺りに美味しい臭いが立ち込め、俄然食欲がでた嫁がアレを買えと指令する。
ジャガイモをクリームで煮込んだ料理だ。(写真を撮り忘れた~)
売り場のお姉ちゃんに、ピッコロと言ったらペティートと返ってきた。まぁ通じたんでしょう。
ビールを持っている人がいたので、売っている場所を探し回りやっと見つけた。
付近のテーブルで食べる。こちらに来てマトモな食事をしてなかったので、久々の食事が出来て嬉しくなる。
出し物の自転車の原型にのる若者が行き交っている。

こちらでは、古いアコーディオン?の様な物(楽器の名前が分かりません)に乗って、女性が歌っていた。珍しいのか住民が遠巻きに眺めてる。

最初の料理が美味かったので、第2弾、今度は牛肉とジャガイモの煮込み。
これでも小さいサイズ。赤ワインも買って食べ始めた時だった。
オレンジの袋を取ろうとした時、私の右手がワイングラスに当たり溢してしまった。
こぼれたワインが,隣のスペイン語を話すカップルの女性に少し掛かり、急いで拭き取った。
ごめんなさいと嫁が日本語で叫び、拭き取っていると、その女性はOKと言ってくれる。
付近を拭き取り一段落。その間の経緯を周りの人達に見られて気まずい雰囲気です。
料理は美味く、久々に堪能できましたが、後味の悪い食事になってしまった。
離れる際、もう一度謝ると、大丈夫と言ってくれたので有り難かった。
当然イエローカード3枚目を頂戴する。

教会を背景にマルシェのテント群。いろいろな食べ物と物品があり日曜夕方でもあったので、もの凄く賑わってました。嫁曰く、やっぱりフランス料理やな。

駅に戻り座席を取ると2時間後しか残っておらず、また待ち時間が出来た。
最後にアルノ川まで歩き、黄昏の景色を目にする。
徐々に暗くなり川面に光が反射し始めると趣が増していた。

暗闇のベッキオ橋。人通りが少なくなり昼間の賑わいがウソのようだ。
ウフィツィ美術館前からシニョーリア広場へ、続くドゥオーモ広場のメインストリートを大道芸人を見ながら駅に戻った。
今回も電車が遅れホームで1時間待ち、手当たり次第に物乞いをする兄ちゃんを見ながら待って、無事ボローニャに帰り着いた。

一時中断。

フィレンツェで夏休み2016/09/25 15:55

土曜日。
出かける準備をして、朝食を食べに出る段階になって、ミールクーポンが行方不明になった。
昨日スーツケースに入れた筈なのに見当たらない。おかしいな???
無意識に仕舞ったので、全然思い出せない。徐々に嫁の語気が荒くなってきた。
スーツケースをひっくり返して探したが見当たらない。
昨夜テーブルのゴミと一緒に捨てたかも知れないということになったが、今更ゴミを漁る気にもなれず、結局諦めて昨日行ったバールで食べる事にした。
カフェとカプチーノ、ブリオシュとピザで締めて7ユーロの余分な出費になった。
有り難くイエローカード2枚目を頂く。

駅で指定席を取ろうと思ったら、土曜日の午前中で空きが無い。10時40分の電車まで時間が出来てしまった。
コープに食材の調達に行く、店内横にはバールがあって、結構な人が横のテーブルで食べていた。これなら明日はここで食べようということにして、一旦宿に戻り仕切り直しをした。

フレッチャロッサに別々に乗り込んでフィレンツェに向かった。
嫁の車両は検札があったらしく、嫁は指定席しか持ってないので、パスはどこにあるか問い詰められたそうだ、私が持っていると日本語と身振りで教えたそうだが通じない。私が乗っている車両の大まかな場所を書いたらしいが、当然間違っていた。
その間のやり取りを見て周辺の乗客は笑っていたらしい。
下車後経緯を教えられたが何も出来ないのでそのままにした。
電車の外では、車掌から事情を聞かれているおじさんが居たが、きっとその人が嫁の書いた席にいたのでしょう。ご迷惑を掛けました。

昨日より更に増えた人でサンタマリア・フィオーレ大聖堂前は人人で一杯です。
ジョットの鐘楼に一旦列んだが、列が長いのと陽射しが強いので夕方にもう一度来る事にした。
クーポラ前の行列は、ジョットの鐘楼近くまで延びてました。

クーポラの入り口、フィレンツカード持参者が優先的に入れてました。前ではバイオリンの演奏をしている芸人がいます。

サンフィレンツェ広場、、あちこちにこんな小さい広場がある。

振り返ると大聖堂が聳えている。

アルノ川に出た。上流方面を見渡す。

有名なベッキオ橋を望む。陽射しが強い。

アルノ川からウフィツィ広場を望む、何処も人人。美術館前には長蛇の列で到底列ぶ気になれず今回はパスすることにした。もし列ぶと一日無くなりそうです。

美術館前には画家が陣取り、似顔絵を描いてました。

ベッキオ橋の中程にある銅像、この短い区間で何各語の言葉が聞こえてきた事か
入れ替わり立ち替わり順番に撮ってました。

有名な貴金属店が軒を並べてました。

一面の金に嫁は見入ってます。

ベッキオ橋を対岸から移したら、橋の上は人で埋まってます。

対岸の道を歩くと、ピッツィ宮殿に辿り着く。
待ち時間が少なかったので美術館の方へ入ってみた。

中庭、ココで美術館と陶器博物館に分かれる。

美術館の入り口。

様々な金細工があり、目を奪われる。これは時計。

時計の説明。

今度は腕時計、このような物が数百年前から存在していたとは、ヨーロッパの歴史を感じる。

この一室は風景画で埋められていた。

各部屋の天井にもこの様な絵が描かれている。

窓越しに市内を見渡せた。
予想以上に楽しめ、嫁曰く、ウフィツィ美術館よりこっちの方が見応えがあったとか。
私は特に金細工が印象に残った。

ベッキオ橋に戻ると、相変わらずの人集り。

下流のサンタ・トリニタ橋からベッキオ橋を望む。

こんどは下流側から間近にベッキオ橋を撮した。

シニョーリア広場に出るといろいろな彫刻がある。

亀さん。以前は無かったとは嫁の談。審議は不明です。

ダンテ?のレプリカ。本物は中にあるそう。
夕方になり、午前中の賑わいがなくなったので、ジョットの鐘楼に登る事にして列に並んだ。
時間が掛かる事を各語したが、30分程で中に入れた。

ドウオーモ共通券を買って、階段を上がるころから雲行きが怪しくなり最上部に上がると本格的に降り始めた。余りにも激しいので全員一旦中で待機した。
クーポラ越しに街を眺める。

膝元の洗礼堂を眼下に見下ろす。

雨上がりのサンタマリア・ノッベラ駅方面、教会と駅が霧雨に煙っている。
(クリックで拡大)
反対方面、(クリックで拡大)。フィレンツェは近くに山が迫ってるのですね。

早くも夕方になり、晩飯は何処にするか考える。
困った時は市場に行くのが我々の鉄則。ということで中央市場に向かってみた。
市場に近づくに連れ人が増えてくるのがわかる。市場前はアフリカ系の店が軒を連ねている。やっぱり庶民的な香りがする場所です。
市場を見つけ2階に上がってみると、マドリードのサンミゲル市場と同じシステムで、飲食店の集合体があり、店前のテーブルで買った物を食べられるた。
どの店も美味しそうだが、ボリュームがあって我々では食べきれない感じがしたのでフォカッチャにしてみた。一つで充分な量でした。後で気づいたのだが、サラダも選択出来たようで、嫁は美味しそうなサラダの盛り合わせに、あれを食べたかったと言う。
私の注意不足で見落としてしまった。すまん。
でも帰り道、本場の生ハムを購入、宿に帰って食べたら結構満足してました。

フィレンツェからボローニャへ帰る時、朝の失敗を繰り返さないために、パスを半分にして嫁に持たせたら、検札は無事終わったようだった。しかし、私は、持っていた日付を入れるシートに日付が入っていないと注意され、書き込まれる。
無事に帰り着いて、今日も良く歩きました。

ピサで夏休み2016/09/25 10:10

今日から本格的に活動開始だ。
通りに面している扉の所に、管理人らしきおじさんが居て扉を開けている。
挨拶をすると笑顔が返ってくる。
近所のカフェで朝食を摂る。チケットを渡すと飲み物を聞かれる、オレンジジュースを頼むと
生のオレンジを搾って出してくれた。これが本当のジュース、旨い。
ブリオーシュは予想通り甘かったがパン生地が旨く感じられた、簡単な食事でした。

駅に行き予め調べていたプラトー行きの電車のプラットホームを探す。
出発掲示板でプラットホームを確認したら1ESTとある。こちらの駅はプラットホームが長いので、端をから電車が出ることもあるそう。近くに居た保線員らしいおじさんに尋ねると、ずっと向こうだと教えてくれた。ホームに向かっていると通勤客の波が押し寄せる。その一団が去ると向こうに電車が見える。どうやらこの電車のよう、何の案内もなく電車が出るので直ぐに乗り込んだ。

乗り込んだ車両には数人の乗客だけでした。雨の中電車が出る。
ローカル線に乗って一駅ずつ止まりながら風景を見るのが楽しい。タブレットが有るので位置確認が楽だ、山岳地帯に入ると電波が届かない区間があった。
検札があり、パスを見せると日付がないと、パスに日付を書き込んでくれた。黒人の乗客が現金で払っていたので、無賃乗車と見なされたのだろう。
ヨーロッパはどこでも、乗る前に刻印しないといけない。
フィレンツェ郊外のプラトーで乗り換えると、今度は監視カメラを搭載した最新の車両で、大勢の観光客が乗っており、スリ対策に使っていると思った。
フィレンツェのサンタマリア・ノッベラ駅の一つ前の駅で再度乗り換える。
駅前のバールでフォカッチャを購入、持ち帰り(ポルタルビアー)が聞き取れた。

雨が激しくなったなか、3時間掛けてピサ中央駅に到着。大勢の人が斜塔に向かって歩き出している。物売りも多く、傘はどうだとくる。

フィレンツェから流れるアルノ川。生憎の雨でモノトーンです。

アルノ川にかかる橋から下流を見る。

一度道を間違えたが、タブレットにお世話になり無事目的地に到着。
一角曲がると、突然斜塔が現れて少し感激した。
有名なイタリア観光地の一つなので凄い人だ。一度来ている嫁に依ると、雨で少ないらしい。

予約してあったのでクロークに行くと、まだ時間でないから後で来いと言われる。
斜塔の前には順番待ちの長い列が出来ている。一日の入場者数が決められているので必ず予約しないといけない。荷物もカメラしか認められてないのでクロークに預けなければならない。また斜塔入り口前で金属探知機のチェックもあり、警備が厳重でした。

時間があったので、洗礼堂に入ってみる。入り口で拒否されていた日本人団体客がいました。ツアーでは入れないのです。斜塔にも登れない、概観して終わりになったとは嫁の経験談。
床の大理石模様が印象に残った。

斜塔から眺める入り口付近、そう大きくないピサの街を遠望する。

先ほど登った洗礼堂上部と教会方面。

階段も斜めに付けられ不思議な感覚だった。
もう世界中から何百万人の人が登ったのだろうか、階段中央部の大理石が凹んでいた。

上を見上げる。最上部は平面でその上にドーム城に屋根があった。

お約束の一枚。ちょっと位置がずれました。
この辺りから各国のツアーが来始め一段と人が多くなった。イタリア人のカップルに頼まれて写真を撮ってあげたら、めっちゃ嬉しそうでした。今回の旅行、何回か頼まれる事がありました。嫁曰く、ショボイおっさんだから安心するんやろとか。
美術館にも寄って今日の目的はほぼ終了、2塔目を無事制覇した。

付近の土産物小屋を覗きながら歩くと、日本の旅行社が使っているレストランから大勢の人が出てきた所に遭遇する。また移動するのでしょう。
嫁が目星を付けていたバールを見つけたので入ってみた。
来る時には地元の人でいっぱいだったらしい、なるほど新聞を持ったお爺さんが入って来て何も注文せず新聞を読んでいる、他にも顔なじみがやって来てました。フォカッチャが旨かった。
他にネットで探した店にも行ったが、まだ時間が早く開いてなかった。
一歩裏手に入ると、昔ながらの野菜屋があって瑞々しい果物がありました。写真を撮れば良かった。残念。

雨が降ったり止んだりした中、ピサ中央駅に戻る。正面を撮り忘れたのでホームから撮る。

フィレンツェに向け電車に乗る。途中一面鮮やかな花(?)が咲いたトスカーナの畑があった。
この畑は何でしょう?

フィレンツェのサンタマリア・ノッベラ駅は大きい、それと駅に溢れる旅行者で混雑してました。
駅前から巨大な教会が見えた。
次の目標は、券売機でフレッチャロッサ(日本の新幹線)の座席指定をとること。
もし取れなかったら2時間掛けてボローニャに返らないといけない。

忘れないために手順を思い出すと
1.英語表記にする。スリに注意しろとガイダンスがでる。
2.いろいろなメニューから、GLOBALPASSを選択。
3.ユーレイルパスにあるEU以下の番号を入力。
4.行き先を選択
5.列車を選択、売り切れの場合は赤色でSoidoutの表示になる
6.座席を選択、SEATと SEAT NEXT TO OTHERの二択がある。
NEXT TOを選択したが、何度やっても隣り合う席を確保できなかった。
仕方なくSEATを選択して別々に座る事になった。
7.CONFIRMで一応確保する。
8.支払い画面に移行、CASHかCARDか聞かれるのでCARDを選択。
9.カードを挿入。
10.PIN番号を入力。
11.カードを取る
12.発券
機械に依っては支払い画面の所で、カード読み取り不良になっており、そこからエラーが出て先に進まない。そんな時は、何度も同じ機械で行わず、カードで買っている人が使った別の券売機で買う。
私は同じ機械で別のカードで試しても買えなかった。空港バスの発券機でも壊れていたので横の機械で買った。
イタリアでは結構機械が壊れているので、前の人が使ったものしか信用してはいけない。

結局買えたのは1時間半後の列車でした。時間が出来たので市内を散策する。

フィレンツェの街並み、大勢の旅行者が行き交う。

夕方のドウオーモ、圧倒される大きさでした。
金曜日の夜なので、人通りが凄い。駅には銃を持った軍人と警備員が見張ってました。
電車も15分遅れて到着、ホームで1時間待ってしまった。
電車は満席、初めて分かれて乗る嫁は不安そう、降りる前に早めに降り口に来るようにした。
一駅なので30分程でボローニャに着いた。途中296キロの表示がでてた。

B&Bの近くのレストランで遅い夕食を摂る。
ボロネーゼ風タリアテッレ。
ボロネーゼ風ラザーニャ。
ハウスワインを1/4頼んだつもりだったら1リットル出てきた。
まっ、どれも旨かったので堪能できた。しかし、会計を見るとワインが10ユーロ,高く付いた。
このレストラン、旅行者が多いのかサービスが悪く、メニューも中々来ないのでもらいに行ったし、席料を取るにも関わらずパンも出てこなかった。日本人の私達はなめられたようだった。
別の外国人は料理が遅いと言っていたし、良い所だとは思わなかった。
帰国後調べると、評価2.9でこの辺りの最低ランクでした。調査不足で反省する。

宿に帰ると疲れが出て、シャワーを浴びたら直ぐに寝てしまった。

ボローニャで夏休み2016/09/24 16:00

横になって休んだ後、スーツケースを開ける時、片方の鍵が開かなくなった。
おかしいぞ?、何度やっても全然鍵が動かなくなって焦り始める。汗も出始めた。
このままだと旅行自体が台無しになると思うと悲壮感も漂う。
飛行場に戻って荷物のクレームを言ったらとか、オーナーが居る間に鍵屋を呼んでもらうとか
いろいろ難題を嫁に言われが、全然開かない。
そうこうする中に、別の鍵で試すと開いてくれてホッとした。
何の事はない、鍵を間違えていただけのことだった。当然ながら、嫁からお言葉を頂戴して
イエローカード1枚目とブルーな気持ちで外に出る。

次にする事は、海外SIMに初挑戦すること。
予め調べたTIMの店の一つがあったので入ったら、持ち時間が長そうだったので諦めて周辺を歩くと、ボローニャ市内に数塔ある中の一つを見つける。残念ながら中には入れなかった。
週末しか入れないそうだ。

人通りが増えた道を歩くとマッジョーレ広場にでたら、双子の塔を発見する。

広場の横にもTIMの店があったので入ったら、お客は一人だけ、直ぐに手続きをする。
旅行者用のタブレットプランは無いかと聞くと、タブレットなら、10ユーロの通信代と20ユーロのSIM代と手数料(だと思う)で3G使えるらしい。
もっと安い店も有るだろうが、面倒なのでこのプランを選択する。
合計30ユーロを現金で支払う。カードで払うと月契約になったトラブルがあったらしいので、
ここは現金で払えとネット上にあった。
英語表記に換え、SIMを外して待ってると、店員の兄ちゃんが換えてくれ、抜いたSIMを元の台紙に付けてくれた。
店内で開通を確認して終了。結構サクサク動きました。

トロリーバスの電線の上にそびえる左ガリセンダと右アシネリの塔。

左の塔は傾いているので登れないそう。右アシネリの入り口を探す。

何の案内もなく、突然入り口がある。人が居なかったら通り過ぎてしまう所だった。
この奥の階段途中に受付の人がいて一人3ユーロ徴収していた。

上を見上げると四角に階段が付けられていた。

見下ろすとこんな感じでした。何もないので結構怖い。

ボローニャの町を一望できる。(クリックで拡大)

マッジョーレ広場に面してサン・ペトローニオ聖堂がある。広いいやデカイ建物だ。

広場を一筋入ると、中世の街並みになり様々な飲食屋が立ち並ぶ。

正面中央の祭壇。

聖堂をでてモランディ美術館に向かった。
やはりタブレットが有ると便利だ、グーグルマップで位置を確認しながら歩けるので見当が付きやすい。今回はマップ代わりにタブレットを何度も取り出し場所を特定できたのは有り難かった。
新しく数年前に建てたらしいとのこと。モダンな建物だったが撮り忘れてしまった。
静物画が主で、風景画もあった。付属に現代美術館もあり同じチケットで入れた。
日本で観たらしい作品もあったという(嫁の談)。

夕方になり、今夜の食材を調達しに、近所のコープに入った。
総菜コーナーには、パスタやチーズ、生ハムなどの肉、サラダ、どれを見ても美味しそうだ。
果物も新鮮で、一個単位で買えるので小食の嫁には有り難いようで、数種類の果物を買ってました。
ラベルを発行する際、前にいた兄ちゃんは上手く出せなくて去って行ったが、駄目元で使ってみると無事印刷できた。
支払う際、大概PINコード入力で済むのに、名前を書かされる。

宿に帰り、テラスで晩御飯だ。
左から白ワイン、ラザーニア・ボロネーゼ、海鮮フリット、ローストビーフ、ビール。
その他食料も含めて22ユーロだったらしい。ビールは0.8ユーロ、日本では298円で売っているのでおよそ1/3の値段です。テーブルワインは3.4ユーロでこれも安い。
本場のラザーニアはお腹に溜まります。そして旨い!
今回は嗜好を変えて、テラスで食事でき新たな経験が出来た。
夕闇に染まるボローニャの建物を見て、遠い別世界にいることを感じたのだった。

イタリアで夏休み(準備編)2016/09/22 18:19

今年の夏も、仕事でなかなか休めないと思っていたが、3週間程前に1週間だけ休めることが分かった。
さあ何処に行くか?
前々から興味があった中部イタリアに決定する。
日程が決まったので早速飛行機の手配から開始、ネットで検索し乗り換え時間に余裕があったトルコ航空にして、今回は代理店を通さずネットで手配した。直ぐに予約確認メールが届き
E-チケットになってました。
どの代理店も手数料が発生するので少し安く済んだと思う?
次は宿、いろいろ調べた結果、この時点では高い価格のホテルばかりだったので今回はB&Bにしてみた。
予約サイトを通じて予約する。一応予約出来たことがメールで送られてきたが半信半疑でした。後日、日数を減らしてその分ホテルに変更する。
今回は起点をボローニャにして周辺を回ることにしたので、鉄道の手配に入る。
大手や専門代理店も多数存在するが、初めてユーレイルのセレクトパスをユーレイルの日本支店で購入したので余分な手数料は発生しなかった。

日曜日に発注して水曜日夜にシンガポールから届いたのがこのパスでした。
DHLの航空便だったので地方だともう一日必要でしょう。

次はピサの斜塔の予約、時間に余裕を持たせて予約、PDFファイルが送られてきて完了
今度は、フィレンツェのウフィツィ美術館を予約しようとしたら、予約手数料が高かったし、嫁は既に見ていて余りお勧めしないとのことでパス。まぁ現地で列んで買えば良いだけのこと。
ただし、相当に時間が掛かることは覚悟しないといけない。
アカデミア美術館も同様らしい。ドォ-モ共通券もまた同じ、いろいろ迷った結果フィレンツェは現地で混雑具合を見ながら購入する事にする。

と結局今回準備したのは、
飛行機
B&Bとホテル
ユーレイルパス
ピサの斜塔の予約
でした。
海外旅行も回数を重ねると、準備も大雑把になります。
必要最小限の持ち物にして出発を迎えたつもりが、小物を一杯詰め込んでしまった。

今回も夜発ではあったが、メンバーサロンが開いていたので休憩して搭乗する。

毎度恒例の機内食、味付けは薄く中東系の味が苦手な嫁もこれは食べられたそうだ。
機内食用のナイフ、フォーク、スプーンが金属製で使いやすかった。いろんな航空会社に乗ってきたが、金属製は初めてだ。

搭乗後、嫁の席のモニターが反応しないので乗務員に伝えると、再起動してくれたようだがプログラムをlロードする画面でまた固まった。
席を替わるかと言われたが、そのままで良いと返事をしていた。そしたら降りる際に、流暢な日本語で会社から連絡するので電話番号を聞かれた。

イスタンブールには深夜到着。遠くに止まった所で降り、バスで乗り換えビルまで運ばれた。
3時間の乗り換えではあったが、ハブ空港で行き交う人達を観察してると早く時間が過ぎた。

搭乗する際、何故か予約していた座席番号を替えられ、通路側に座ることになった。
乗り込む際にその番号を見たが、既に人が座っており、二重で席を予約した感じだった。
遠越しに撮ったのでピンぼけ写真になった。
イスタンブールの高層住宅街を見下ろす。

3時間弱のフライトなのに食事が出て、満腹状態でボローニャ空港に到着する。
タラップを降りてビルまで徒歩で移動した。
飛行場から駅前まで空港バスに乗り込む際、自動切符販売機で買っていたら、イタリア人のおじさんに、現金で切符を買うにはどうしたら良いか尋ねられた。
どうやら、カードで買っていた私達を見ていて、機械が苦手なそのおじさんは助け船を求めたらしい。なんで日本人の私に聞くのか不思議だったが、一緒に購入してあげたら感謝された。
到着早々、嫁と笑いあった。

雨が降る中、バスでボローニャ中央駅に到着。
無事に宿に入れるやろか?、一抹の不安を持ちながら予め調べた場所に行くと、B&Bの名前があったので呼び鈴を押す。
そしたら返事が有り、待っていろとあった(多分英語)。
直ぐにオーナーらしい受付おばさんが現れ、事務所に案内された。
事前にメールで到着時間を知らせてあったので待機していた模様で、直ぐに日本人だと分かったようだ。
パスポートを見せ必要事項に記入後、3泊分の宿代を払う。
カードで払えるかイタリア語で聞いたら、イタリア語が話せるのかと尋ねられた。
いやいやちょっとだけだと話すと、beneと返ってくる。
朝食はこの店だと案内された後、部屋に入った。
通りに面した所、階段に面した所と部屋の鍵。3個の鍵を渡された。
初めて見る旧式の鍵に開け方が分からず戸惑う。
一つづつ教えて貰ったが、最初上手く出来なかった。
部屋は広く、テラスまであってゆったりとしている。ベンチもあって食事が出来そうなので
今夜はここで食べることにして休憩した。
初めての経験ではあったが、兎に角無事に宿が確保できて安心出来た。

蘇ったベネチア旅行2016/06/12 23:36

最近BS放送で流れた番組に、チョイ住み二度目のベネチアという番組があった。
内容は、一人の日本人が三日間滞在する間に、ベネチア在住の日本人がお勧めする店を巡るようなもの。
番組には、私達が行った観光地の他に、晩飯を食べたバールも紹介されていた。
最初見た時は、店の前がどこかで見た覚えの有る所だと思っていた。
飯を食べたあの店じゃないかと嫁に聞くが、返事無し。
字幕が出て納得。
見覚えの有るカンターとケース。店内は地元の大学生で溢れていたのは当時と一緒だろう。イタリア語より英語が良く聞こえていたのも思い出した。
当時は、まだ日本人が行くと普通の接客だったのに、最近は日本人が増え過ぎて余り良くない評価が上がっているらしい。
だが何時までも私達にとっては良い思い出の場所になっている。
私にも二度目があるなら是非再訪したいものだ。

課題が残ったスペイン帰国日2015/10/17 18:32

昨夜も早めに就眠したので、早朝から目が覚めた。
ホテルの窓から望める空に晴れ間が見え、テレビの天気予報も回復してくるらしい。
まだ体は万全ではないが、前日より体が軽い。
朝食も、少量のシリアルだけだと物足らなく感じパンも食べられ、ようやく胃が食べ物を受け付けるまで回復してきた。
この2日間ろくな物を食べてないので、何を食べても美味しく感じた。
毎日日本人らしき人を見掛けていたが、今日は私達だけだった。
そんな中、嫁は周りを観察してたようで、韓国人の姉ちゃんが、食べきれない程の果物を取ってきて、一口食べただけでそのまま席を立去ったらしい。
皿の上に残った果物を見て、もったいないことをすると不満げに話してました。
非常食として、リンゴを調達して部屋に戻る。

早くも帰国する日になってしまい荷造りする。
こちらのエレベーターは、開くのは手動で、閉じるのは自動になってるようで、何度乗っても慣れない。せっかちの私は、犬マークのボタンを押したらワンと吠えられ扉が閉まった。

チェックアウト後、荷物を預けて周辺の探検に出た。

近くの教会、歴史を感じさせる建物だ。旧市街にあり観光客も少ない。
地元の教会という趣だ。

内部は他の教会に較べて薄暗く、ロウソクで明かりを採っている感じだ。
ここもステンドガラスから差し込む光がとても美しい。

近くのピカソ美術館前を通ったが、あまり興味がなく近所の市場に向かった。
木材を使った波打つ屋根の建物に市場があった。

何となくテレビで見たような店構えだったので記念に撮る。
市場で働く人の休憩所といった雰囲気の店で、下町のバルそのものである。
次々にお客が入れ替わってました。
横には、観光客用と思われるテーブルコーナーもあり大勢の人が入ってました。
(帰国後確認したら、やっぱりテレビに映ってた店でした。結構有名らしい)

豊富な果物は、どれも日本のサイズより大きく種類も多い。
食べてみたいが、胃の調子が良くないので諦めた。

キノコも豊富、見た事の無い種類だ。付近を歩いていると独特な香りが立ち込め異国を感じる。

もちろんチーズも様々な種類と大きさがあった。

香辛料も様々。ここも香りが漂っていた。

肉屋に生ハムの少量セットが売ってあったので買ってみる。
何故かジャガイモも付いて2ユーロした。
生ハムは旨かったが、筋がありなかなか噛み切れなかった。

ここは八百屋、売っている一玉がデカイ。お客が途切れること無く買ってました。

この市場は、地元の人達が買い出しに訪れる所で、それぞれの専門店が軒を連ねていました。

朝通ったピカソ美術館前は、観光客で賑わったました。
そして今日の目玉、テレビで見た乾物屋ジスペルトに行くことにする。
だが、通り過ぎてしまい少し迷った。

入り口横に日本語で書かれた案内がある。
中に入ると、流著な日本語を話すお兄さんがいて、説明してくれる。

テレビで見た人で、日本人はアーモンドが人気だそう。
ヘーゼルナッツとレーズンも買ってみた。
店内は、日本では見ないようなナッツやドライフルーツがたくさん有って面白かった。

バルセロネータ駅から海沿いを歩いてみた。
旧港には大型クルーザーが停泊して、ホテル並みの設備が備わっているのかと外から眺める。

反対側の外海。ヤシの木の並木が地中海を感じされてくれる。
サーフィンをしたり日光浴をしたりしてました。

一歩路地に入ると、古い街並みになる。
一帯には美味しいバルが点在するが、昼にはお客で一杯でした。

ホテルに戻り荷物を回収してると、時間前に迎えの車がやって来て乗車。
30分程で空港に着いた。
まだ時間があるので、出国検査の前に、飲食物の整理だ。椅子に掛けてると世界中の人が前を通り過ぎる。それを観察するのも楽しい。
荷物検査と出国検査を済ませエスカレータを降りると、中央エリアに専門店が入っている。
今回は、お買い得のウイスキーだけ購入した。

定刻に飛行機は離陸する。機内はほぼ満員。いろんな人種が乗っている。
早速モニターのコントローラを出そうとしたら根元から取れてしまい使えない。
クルーにそれを伝えると、他の席に座れと言われ、ここだと指定された。
席に座ろうとしたら横で寝ていたおじさんの荷物が置いてある。
肩を軽く叩いて起こし、荷物を移動してくれと伝えると。なぜだと言う。
私の席が壊れたのでクルーにここに座るように指定されたと答えると。どこだと言う。
あそこだと指さすと、仕方ないなあという顔をしながら、渋々席を空けてくれ
胸を撫で下ろした。今回の旅で一番緊張した瞬間だった。
このおじさん、仲間と乗っておりスペイン語でふざけている。
何とか私の考えが英語で伝わりホッとする。

席を確保して、ラジオを聴こうとしたら、今度もヘッドセットが壊れている。
クルーを呼ぶ前に、元の席にあった物を持ってきて聴いた。すると
このおじさん、今度は私の肩を叩き、大丈夫だなと親指を立てている。
取り敢えず怒ってない様子で良かった。
それにしてもカタール航空は、良く壊れているし、機内食もワンパターンで3回目になると飽きてくる。
午後に飛び立った飛行機は、地中海からエジプト上空を飛び、現地深夜にドーハに着いた。
帰りの乗り継ぎは2時間なので助かる。往きに見た光景を思い出しつつ搭乗ゲートに向う。

日本行きの便には、当然だが各地から帰る日本人が多い。
その中で、二人連れの年配の男女が現れた。嫁の観察では夫婦では無さそうだ。
詳細は分からないが、どうやらツアーに参加した人で、どこかで置き去りになってしまったようだ。
後続ツアーの添乗員が回収して来たらしく、別行動になるが、席はあるので安心して下さいというようなことを話しているのを近くで聞いていた。
ツアーに参加しても置かれていくこともあるのですね。いろんな人に出会います。
時間通り深夜2時に出発する。この時間帯はドーハから東南アジアを中心に極東に向かう便で一杯だ。数えてみたら、1時間に10便ほど出ていた。
飛行機までバスで送られ熱風の中搭乗する。最後に乗った飛行機でも、ヘッドセットが壊れており、これで4回乗った中で3回交換したことになる。
全く今回の旅行はトラブルに見舞われた旅になってしまった。
ルートはインド西海岸からヒマラヤを越え中国西部の砂漠地帯から青島上空へ。

着陸2時間前に最後の軽食が出されたが、流石に今回は残してしまった。
後で嫁に「今まで見た事無かったわ」と言われてしう。

9時間経って、米子上空から瀬戸内海に抜け、今回は舞洲を見ながら関空に降り立った。
今回も到着ゲートを出ると、現実に戻る。
丁度私の席の前に座ってた金髪のお姉ちゃんが、何か探してたので声を掛けると、ATMを探していると言う。
私もその場では分からず、お姉ちゃんは去って行った。
バスの待ち時間にATMを探したが見当たらず、代わりにキャッシュディスペンサーが在ったのでここで日本円を引き出せたのでしょう。
現実に戻った私は、帰りの渋滞したバスの中で、待ち受けている仕事の事が早くも頭に浮かんでしまった。
今回はいろんなことがが発生して、後半は満足に過ごせなかったが、また経験値が上がったことは確かでした。
それにしても、たった一日降った日が肝心な日だったのが悔やまれる。
心残りのバルセロナでした。