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連休は槙尾山2013/12/23 19:36

昨日でしたが、遠征に行けなかった私は、近くの槙尾山に行って来ました。
家に居ても寒かったので、耐寒重装備で挑みます。モコモコの着ぐるみになってしまった。
駐車場から仏岩に登ったが、今日はクライマーが誰一人居ません。小仏奥仏もゼロ。
そらそうでしょう、この寒さに登る物好きは居ませんでした。

これはアルプスではありません。
仏岩から、まだ歩いたことがない蔵岩ルートに向かった。
蔵岩でアイゼントレをやっているパーティが2組いました。
そこからトラバース道を歩いて最初の分岐を右に上がり、後は道なりに登って蔵岩山頂。
初めてこの岩場のてっぺんに来た。振り返ると雪を纏った山頂が見える。
最初大峰の山かなと思ってたが、良く考えるとこんな近くに見える筈が無い。
こんなに白くなった金剛山を見たことが無かった。
蔵岩から見る金剛山、山頂は雪雲に覆われ見えなかった。

蔵岩を登ってるクライマー、マルチの練習してました。
奥の大阪平野から海を挟んで六甲山が印象的でした。

そのまま縦走して槙尾山山頂に初めて登った。
山頂にあった温度計は0℃、道理で寒い訳だ、
三国山に行く分岐、このルートで登ったことがありません。ルートを右に取り、少し登ると、今度は満願寺の道標があり、右に下ると、仏岩の近くに降りてきた。

新ルート”満願成就”の核心部か?

帰り道、最近出来た上仏の新ルートの偵察に行って見た。上部はクライシスと同程度らしいが、下部は難しいらしい。果たしてOS出来るだろうか???
ハング下のスラブが怖そう、ここは逆層なのでどのルートも怖くて苦手です。
楽しみに取っておこう。

今まで何度も来ている槙尾山でしたが、まだまだ歩いてないルートがあるので、少しずつ増やしていきます。

2年越しの扇ノ山2013/08/18 14:43

去年、林道に誤って脱輪して登り損ねた山に行ってきました。
連日の暑さに参り、少しでも涼しいところはないかと思いついたのが昨年のリベンジ。

今年は準備を整え、万全を配して登山口に向かいます。
今回は他に車が無く今日は私だけみたいでした。脱輪させた側溝を確認すると悪夢が蘇ってくる。
11時12分、小ズッコ登山道を登り始める。

すぐに避難小屋があり、そのまま通過する。水さえあれば快適そうでした。
11時24分、最初の分岐まで15分程、意外に早く河合谷林道からの道と合流できた。

10分程で、今度は大石コースの道と合流。
しばらく進むと初めて家族で登っている登山者に追いついた。
この辺りはブナ林が続き、森林浴に相応しい道が続く。
中には折れ曲がった幹もある。
しばらく歩くとまた登山道と合流した。。
12時2分、一旦下って登り返すと畑ヶ平からの道と出合う。
その先に展望台が在ったが、あいにく霞が架かって鳥取市内を見ることが出来なかった。最後の登りをゆっくり登る。
12時10分、山頂避難小屋着。林道から1時間で山頂に着き、予想では1時間半を目標にしてたので少し拍子抜けした。これなら小学生の遠足に丁度良さそうです。金剛山を千早本道から登る感じと思う。
ふるさとの森コースを登ってきた家族連れと話しながら、1時間ほどゆっくり休憩して降り始めた。

畑ヶ平道の急坂をしばらく下りて道の様子を見に行く。整備された後、あまり使われてないように見える。道自体は開かれており迷いそうになさそうなので、次回はこの道を上ってみることにした。

昼を過ぎ、黒い雨雲が出来始めおり暗くなり雨粒が落ち始めたので急いで降りる。
先に降りていった家族が落としたと思われるタオルを届けるため、河合谷コースを取り無事に渡すことが出来た。登山口から湧き出ている水が美味い、ポットに入れて帰った。

河合谷登山口から小ズッコ登山口までは少しの林道歩きがあるだけだ。
雷も鳴り始めたので急いで車まで戻り着替えていると本降りになった。
ギリギリセーフだが、どっちみち汗で濡れているのであまり関係ないけど、間に合って良かった。
上山高原まで戻ると土砂降りになり慎重に運転したが、麓の9号線まで降りると完全に道が乾いており蒸し暑さが戻ってきた。

去年の平ヶ岳以来の登山靴が重たく感じ、登れるかと若干心配してたが、取り越し苦労に終わった山だった。

連休は越後駒ヶ岳と平ヶ岳2012/10/08 16:44

この連休は、遠征して来ましした。簡単に記録に残します。
まともな登山は、久しくやってなかったので、最後まで歩けるか不安なまま出発。
片道600kmは遠いです。

小出ICで降り、道の駅で仮眠して、銀山平経由で登山口の枝折峠を7時頃歩き出す。
駐車場は既に満車に近く、我々は最後のスペースに入れたが、後から後から車が着いてましいた。流石に百名山だけあって、ナンバーも全国区です。

最初から走るメンバーに、引かれるように残りが続き、快調なペースで明神峠まで20分程で着いた。
登山道は稜線を辿るコースで、アップダウンの繰り返しです。最近歩いてない私は早くも大汗が落ちてくる。
小倉山に1時間半で着く。山頂はガスで覆われ拝めない。途中小屋泊まりの方が降りて来始めた。

百草の池に2時間で来られた。この先から本格的な登りになる。
山頂のガスが時折切れて周辺の黄葉が現れ始め美しい。

急登を我慢して、駒の小屋に2時間50分で着く。周辺の黄葉が綺麗で、秋を感じる光景です。
小屋番さんに、山頂まで元気で15分、疲れて30分と言われ元気が出た。
ここの水場は、沢に降り湧き水が汲めるそうです。

山頂に3時間10分で到着。コースタイムよりかなり早く登れたが、設定自体が余裕を持たせ過ぎでしょう。
大勢の登山者で賑わい、そして続々登って来る。
ガスで展望はない。流石に風が冷たいので一枚着る。

早々に下山開始。急登を下ってからの稜線歩きが疲れる。

歩けどなかなか着かず、結局3時間掛かって降りてきた。
登りも降りもほぼ同じ時間が掛かった山だった。

銀山平の温泉で一風呂浴びて、鷹ノ巣の清四郎小屋を目指した。
途中寝不足で意識を失う。

小屋前に主が居られ、テン場の受付と案内をされており、一張り1500円を払う。
テン場には既に一張りあって、ハーレイが東屋に駐まっている。
予報では夕方から雨になるので、車を東屋横に止めて万全の体制にした。
テーブルで食事が出来たので幸運でした。

小宴が済む頃、ハーレイの男性が寝起きてきて、しばらく二輪談義で盛り上がった。
この男性、各地の山をハーレイで巡っている方で、昨夜は道の駅で我々と遭遇したことが判明した。

知らぬ間に撃沈。また飲み過ぎてしまった。
夜半になり雨が降り出す。4時に起床したときは、横の小屋から送迎バスが出発するところだったらしい。
簡単に食事を済ませ、5時前に直ぐ近くの登山口へ移動。既に多くの車で一杯でした。

登り出す頃にはほとんど止んだので、そのまま出発する。
昨日の疲れが残っており脚が重い。ロープが掛かったザレ場や切れ落ちた所があった。

最初の急登を登り切った松の木で小休止、1時間半経過する。
今日もガスが架かり展望はない。ひたすら歩くのみ。

下台倉山まで2時間。登り基調の稜線を今日も登って行く。ガスがあって展望は良くない。
台倉山まで3時間、登り降りの繰り返しで嫌になる。
水場に10分ほど下って着く、登山道から離れていそうで確認できなかった。

2番目の水場には3時間40分。とても飲めるような水では無かった。途中濡れた木道で滑って大きく転け、この辺りの木道が非常に滑り易く感じた。
もう脚が動き難くなり、歩くスピードも落ちてくる。

歩き初めて4時間10分、ガスの間から最後の急登が見えてきた。
ドロドロの急坂に苦労する。この辺りから下って来る人と遭遇し始める。
2番目に会った女性は、林道コースを登り下山は鷹ノ巣に降りると話していた。
3番目に会った方は、以前このコースを登って、一度だけで良いと思ったそう。
確かに、何度も登りたくないルートです。。。

姫ノ池に4時間40分で到着。突然大勢の登山者が現れた。話だと、今日一日でバス5台が林道を上ったそう。中には50人の団体さんも居たそうです。
山頂までまだある。一旦下って、登り返すとやっと山頂にたどり着けた。


平ヶ岳山頂に5時間10分で到着。周辺の湿原の中に山頂があって、展望は無かった。
疲れましたねえ、脚が動きません。
休憩してると寒くなったので退散する。

降りる途中に、囲炉裏のモリ坊さんに遭遇する。何やら途中追い抜かしたようで、私は気付かなかったが、良く似た人がいると思ってたそう。
こんな所で会うとは、お互い山でしか会わない。

たまご石まで脚を伸ばした。何の変哲もないタマゴ型の石で、木道の往復で疲れが増す。
姫ノ池まで戻ると一人だけになって居た。何処に消えたのでしょう。
小休止後下山開始。11時30分。

ドロドロの滑り易い坂を笹を頼りに下る。時折大きな穴が開いてるので注意がいる。
木道も小幅で歩いて転けないようにした。
第2の水場に45分で降りてきた。少し暑くなったので一枚脱ぐ。この辺りから大きな荷物を背負った人達が登って来る。

途中の水場で休憩して、台倉山まで1時間30分。疲れた。
下台倉山まで2時間20分。メンバーの脚も止まり、ゆっくりペースになってきた。
山頂に居た名古屋の老人と遇い、しばらく歩く。毎週登ってるようで歩くのも名古屋訛りの口も達者な方だった。

最初の急登上まで戻ると、雨粒が落ち始めてきた。一時本格的に落ちてきたので迷ったがそのまま歩くと小降りになり大丈夫だった。
稜線を下る登山道はまだまだ長い。
途中の蜂の巣は、朝より蜂が飛び交い、登山道まで偵察バチが現れ恐かった。
最後はゆっくり歩いて、4時間で登山口に降りて来た。

車に戻り、風呂の準備をしていると、下山口を間違えて降りてきた人達に、同乗させてくれないかと尋ねられた。
全員は無理なので、一人だけ乗せテント撤収後、銀山平に向かう。
青森から来た方達で、御多分に漏れず百名山を登っており、600kmあったらしい。
東北弁を新鮮に感じながら無事宿まで送り届け、その後温泉に入り帰阪した。

1週間前は、ヴェネチアの海の上で世界各国の言葉、今週は山の上で名古屋弁と東北弁、
刺激たっぷりの日々だった。



脊梁最後の焼岳2010/08/24 01:13

今週末は、前から予定してた山行が中止になり、急遽焼岳と西穂高岳に行くことになった。

釜トンネルからスキーで焼岳に登ったことはあったものの、登山道を登ったことにはならないし、焼岳から西穂山荘までは未踏の地であったので、足跡を残しに行って来た。

21日、前夜発ち、新穂高道の駅に着いたのは2時半頃、後で分かったことだが、無料駐車場は深夜1時頃にほぼ満車になったらしい。行かなくて良かった。
次々に車が入ってくるが、耳栓とアイマスクがあるので比較的眠ることができた。
流石にこちらは涼しい、朝方は寒いくらいだった。

6時20分、中尾温泉焼岳登山口から登り始める。巷では日帰りルートらしいが、今回は西穂高まで歩くので、久しぶりのテン泊装備で荷物が重い。
樹林帯の登りやすい道が続き、順調に高度を上げてゆく。30分で刻み、中尾峠にはコースタイムの3時間で到着。右前方に噴煙を上げる山頂が現れ始める。

ザックを置いて空身で山頂に上がる。中ノ湯温泉方面から登った登山者とすれ違い始めた。山頂に近づくに連れ硫黄の臭いが漂い、北峰直下では勢いよくガスが噴出している。

4時間で到着、流石に百名山で大勢の人が休んでいる。
若干ガスが掛かってきたが、快晴の下奥穂高へ続く稜線が全て望める。今夜の泊地の西穂山
荘も樹林帯の中に屋根を現している。こんな天気の下で登れ大満足だ。

焼岳小屋まで下ると7合目の道標がある、随分下ったもんだ。
西穂山荘まで登り基調の稜線を辿ることになるのだが、この辺りから同行者がエネルギー切れを起こしペースが落ちる。割谷山が同定出来ず歩いてると、上高地が眼下に現れ、帝国ホテルの屋根やヘリポートの位置から見ると槍見台まで来たようだ。ここまで2時間、ゆっくりペースなのにほぼコースタイムだった。
池塘を横に見ながら急登を登ると突然上高地ルートと合流出来た。

10分ほどで山荘到着。随分ゆっくり歩いたつもりだが、約8時間半とコースタイム通りだった。
早速テントを設営するが、テン場は一杯、ヘリポートに設営する。6時半までに撤収が条件だ。
早速生ビールで乾杯、横のテントのおっちゃんと話しながら食事だ。こんな縦走は何年ぶりだろう。小屋泊まりの最終食事時間は19時だったらしい、いやはや寝られるのだろうか。小屋前の大勢の人達を横目にテン場でゆったり食事するこの時間帯が一番楽しい。
ほろ酔いで歩いてると、ごましおさんと呼び止められた。以前囲炉裏の例会で会った方だったが、全然分からなかった。私って覚えやすいそうです。
夕方になるとガスが取れ始め、明日の晴天は約束されたものだ、早々に就眠する。
朝方は寒いくらいで、下界の極暑を忘れて快適に眠ることができた。

22日、暗い中から大勢出発して行く。我々はゆっくり起きだして、しっかり食事を摂る。今日はオマケみたいなもの、山荘から奥穂までは同行者も歩いてるので、前回暗い中歩いた西穂高岳の稜線を満喫するだけで、テン場も最後に発ち西穂を目指した。
今日も快晴、まだガスも掛からず360度の展望が待ち受ける。

丸山、独標まではハイキングコース。今日の天気ではどこからでも北アルプスを眺められる。
ピラミッドピークを過ぎて西穂の登りで、昨日の村民に出会う。4時頃出たそうだ、我々は6時半、まぁこんなものでしょう。

2回目の西穂高山頂。前回雨上がりの薄暗い中での登頂だったので印象は無いが、こんな展望だったのかと納得する。
笠ヶ岳から始まった稜線に黒部五郎から薬師岳の奥に立山と大日、その奥に剱が望め、前方の双六から鷲場、その奥に水晶。右には野口五郎から烏帽子、針ノ木に繋がる稜線、手前には西鎌尾根から槍、奥穂から吊り尾根と前穂、重太郎新道、新築なった岳沢小屋と全貌出来、私が残した足跡を確認できた。

これで馬場島から三俣蓮華、日本海から三俣蓮華さらに中尾温泉まで続く北アルプスの脊梁が繋がった。
栂海新道は夏にテントを背負って登ったし、雪倉と天狗で強風に遭いテントと体を飛ばされそうになり小屋に逃げ入ったし、五竜から種池まで頑張った。
扇沢から船窪も1日では長かったなぁ。烏帽子までがキツイキツイ。槍のテン場で新雪強風の中凍えそうにもなった。唯一奥穂西穂だけをテントを担がず歩いたのが悔やまれるが、安全第一なので仕方ないか。

帰り道は早い、13時半に下山完了。ところが飛騨清見で渋滞に遭ったので、北陸道を回って帰ってくることにした。随分遠回りしたもののストレス無く22時前には帰阪できた。

兎にも角にも、一区切り付いた山行だった。提案してくれた同行者に感謝します。
ただ心残りは、テン場にクロックスの薄茶サンダルを残置したことです。トホホ。



源治郎尾根成城大ルート2009/09/23 10:09

この3日間で、劔岳源治郎尾根を登って来ました。 毎日これ以上ない秋晴れに恵まれ、行く前に心配した台風の影響なんて全く感じませんでした。 秋の立山は初めてで、ライブカメラしか見る事がなかった黄葉の室堂や劔岳を満喫できました。

初日は劔沢まで。偵察に平蔵谷出合まで行き雪渓の様子を確認すると、見事に割れた雪渓が数カ所見られ、とても取り付まで行けませんでした。

2日目。深夜に出発して源治郎尾根の取り付から尾根を登り、途中で中央バンドに出て成城大ルートの取り付に行きました。 そこから草付を短く2ピッチをきり、本来の取り付に出ました。 3ピッチまでjは、順調に進めたものの、核心の4ピッチ目で時間が掛かりタイムロス。 5ピッチ目の足下が見えないハイマツ漕ぎにバテてしまいました。 トポでは此所までなのですが、1峰頂上までの草付が長い。 6ピッチ目、50mロープ一杯まで延ばして頂上手前で区切り。後はフリーで抜けました。

尾根の縦走路に出ると、快適な道に思えます。 2峰の懸垂の順番待ちもなく、スムーズに降りられました。

コルから本峰まで1時間ほど頑張り、山頂に到着。 時間は15時、ヘルメットを被ったクライマーが殆どでした。

今日へりが頻繁に飛んでいたので何かあった模様でしたが、ここでカニの横ばいで滑落があったと知りました。 初めての別山尾根を、疲れているので慎重に下り、2時間半で劔沢テン場に戻りました。

3日目。テン場から撤収した荷物を担いで、黄葉の始まった立山三山の縦走をして室堂に戻りました。相変わらずの混雑。 バスの荷物券発行の係員の側に計量器が有ったので計ると19kg。道理で肩が痛かった筈です。登攀具を担ぐと直ぐに重くなりますね。 臨時便が直ぐにあり待ち時間もなく、バスが立山駅まで直通運転で幸運でした。 入浴後、北陸道30kmの想像以上の渋滞に難儀して深夜に帰り着いたので、今日は一日中家でゴロゴロしてました。

早月尾根日帰り2008/10/02 23:01

少し前に書いた日記をupしました。

http://www.ne.jp/asahi/homeofgomashio/gomashio/hayatsuki/hayatsuki08.html

立山から笠ヶ岳2006/07/01 14:41

雄山山頂

【山日記】 立山から笠ヶ岳

【山域】  :北アルプス北部から南部

【日程】  :2002年7月20から25日

【メンバー】:ごましお

【装備】  :二人用テント、シュラフ、マット、ストーブ、服等、夏山装備

【食料】  :全て持参(ビール、ジュース1本、リンゴ1個除く)


2002.7.21 霧、小雨のち曇りから晴れ、その後雨

室堂発 7:46 ~ 一ノ越8:43、8:53 ~ 雄山 9:35、9:48 ~ 一ノ越 10:15、

10:27浄土山 10:54、11:00 ~お花畑11:38、11:59 ~ 獅子岳山頂 12:17 ~ ザラ

峠 12:55、13:10 ~ 五色ヶ原山荘13:40 ~ 五色ヶ原テン場到着14:50


2002.7.22 曇り雨、のち晴れ

五色ヶ原テン場4:50 ~ 山荘前5:06 ~ 鳶山5:35、5:4 1~ 鞍部6:10 ~ 越中沢岳6:50、7:10 ~ スゴの頭7:55、8:05 ~ スゴ乗越8:25、8:30 ~ スゴの小屋9:08、9:46~間山10:38、10:50 ~ 休憩11:20、11:30 ~ 稜線11:55 ~ 北薬師12:27、

12:37 ~ 休憩13:05、13:15 ~ 薬師岳 13:26、13:40 ~ 薬師山荘14:10、14:40

~ 薬師峠テン場15:15


2002.7.23 快晴

薬師峠テン場6:30 ~ 太郎小屋6:56 ~ 北の股手前7:50、8:10 ~ 北の股岳

8:30、8:45 ~ 赤木岳9:10 ~鞍部上 9:4510:15 ~ コブ10:52 ~ 肩手前

11:22、11:28 ~ 黒部五郎稜線肩11:36、11:45 ~ 黒部五郎山頂 12:02、12:15

~ 稜線下り12:38、12:50 ~ 沢13:20、13:35 ~ 黒部五郎テン場13:50


2002.7.24 快晴

黒部五郎小屋 6:15 ~ 三俣分岐 7:10(弁当頂く)7:35 ~ 三俣蓮華岳 8:05、

8:10 ~ 双六岳9:05、9:17 ~ 双六山荘9:50、10:10 ~ 分岐11:05 ~ 弓折岳

11:27 ~ 途中食事11:35、12:05 ~大ノマ乗越 12:13 ~ 秩父平雪渓13:15、

13:35 ~ 雪上部 13:50 ~ 稜線途中14:42、14:55 ~ 新登山道合流15:00 ~ 笠

ヶ岳テン場16:04


2002.7.25 快晴

笠ヶ岳テン場7:10 ~ 新登山道分岐7:47、7:52 ~ 途中8:16 ~ 杓子平 8:29 ~登山口10:10、10:20 ~ 新穂高バス停11:10


7月20日

20:00

前日までに装備の準備はほぼ終わり、今日は梅雨明けの暑い中食料の買い出しも

終わって、さあこれから出発だ。ザックの重量はなんと23㎏を越えておりまし

た!!。一体何が入っているのだ、と自問自答しながら見送りもなく一人寂しく

自宅を後にした。


21:30

さわやか信州号はOCATの南にある駐車場から出発だ。地下鉄四つ橋線なん

ば駅を出てからバスに辿り着くまでウロウロ。出発時刻が近づく頃やっとバスが

数台陳ぶ駐車場を見つけホットした時は、既に体から汗が吹き出ていた。高速

道路ではビールを売ってないので案内係の兄ちゃんに場所を聞きビールも仕入れ

てバスに乗り込みシュッパ~、ああ旨い。京都からも乗り込んで本日総勢18人の

乗客で室堂へ出発!。隣の席を使えたのにあんまり寝られずこの先の事で

不安が襲ってきた。


7月21日

小矢部SAで時間調整があり、有峰口で折立方面の登山者を降ろし、6時に立山有料道路のゲート前で待機して7:00に到着した。7年前に家族で来て依頼の室堂は、霧雨と一面のガスで視界がない。旅の支度をしていると登山者が続々降りてくる。流石にこの時間帯は観光客の数は少なく、ホテル立山の地下は団体の登山者で賑わっていた。


室堂7:47

いきなりカッパを着ての出発だ。前に家族で撮った石碑の前で、再び記念撮影とささやかな出陣式を心の中で行い。しめやかに歩き始める。肩に食い込む

ザックを本当に最後まで担げるのか??。もうやるしかない。立山三山はガスに隠れ

て見えず、辛うじて一ノ越が見え隠れしている。途中の雪渓を横切りやや登りが

急になる頃にはガスも薄れ一ノ越に着いたときは、みくりが池から地獄谷まで見渡

せる様になった。


一ノ越 8:43、8:53

一ノ越は風が時々吹いて、体の汗を適度に乾かしてくれる。新しく立派な公衆便

所ができていた。軽く喉を潤している間にも次々に登山者が登ってくる。なん

だか混みそうな気配なので急いでザックを置いて雄山を目指した。


雄山9:35、9:48

雄山は2度目の登頂。山頂の神社で御祓いを受け、今回の縦走の成功を祈ったの

でした。空は徐々に快復してガスがかなり無くなり、遠くに剣岳の鋭鋒が見え隠

れしている。反対方向を見ると、遙か彼方に薬師岳の姿が見える。これから本

当に行けるのかな~、不安が過ぎった。下を見れば黒部湖の緑色した湖面が見

え、室堂方面は続々観光登山者や家族連れが登っている。登山者となるべく違

うルートで下った。


一ノ越 10:15、10:27

この頃になると、突風が吹いたり薄日が差し始めた。軽くおにぎりを食べて、再

びザックを担いで山荘の横から縦走路に入り先を急ぐ。重いな~!!。


浄土山 10:54、11:00

ザックが結構な重さなので、一歩一歩確実に斜面を踏みゆっくりと登ります。浄

土山は富山大の観測所があったが、ガスが発生し外観も余りよく見えなかった。

数パーティが食事を取っていたが、私は飲み物だけお腹に入れて進んだ。


お花畑11:38、11:59

幾つかの雪渓を過ぎて下って行くと色んな花が咲いていた。詳しくないので名前

は分からないが、丁度満開の時期だと思う。カメラマンが撮影していたが、私は

重いザックの上げ下ろしはイヤなので観賞だけして通り過ごし、獅子岳手前で昼

にした。残念なことに再びガスが濃くなり始めお花が見えたり消えたりしてた。

反対方向からこちらに向かって来る御夫婦にこの先の様子を聞くと、朝雨が降り

道に水が残っている所もあるけど通行に支障はないとの事、取り敢えず安心して

行けそうだ。


獅子岳山頂 12:17

この登りは結構応える。山頂では高校生の集団が休憩中で、引率の先生にこ

の先の下りはキツイと教えて頂いた。なるほどザラ峠までの下りは急な斜面であ

ることが窺えた。


ザラ峠12:55、13:10

急な斜面を慎重に下った。途中梯子がありゆっくりと下ります、浮き石もあり歩

き難い斜面だった。ここまで来ると今日の宿泊地までは遠くないはずだ、携帯し

ているHiOさんと山太さんのコースタイムを確認する。う~む、どうにか同じ

様な時間で歩いてきたのが分かりホッとした。しばらくして高校生のトップが下

りて来て、続いて数人来たが先生は見えない。風が吹き汗も乾いたので最後の登り

にかかった。


五色ヶ原山荘13:40

登る途中で団体さんとすれ違う。朝、黒部湖を発ち五色が原経由で室堂まで行く

らしく、結構キツイコースの様に思った。その荷物からしてどこまで行くか

尋ねられたので薬師岳と答えておいた。新穂高なんてこの段階では云えなかった

。途中高校生に追い抜かれ、やっとこさ木道に出ると一気に視界が広がり、

噂に聞くお花畑が続く。正に満開だ。ゆっくりとお花見を楽しんで歩くと疲れも飛ぶ、木道をテクテク歩いていると五色ヶ原山荘が見えてきた。ヤッターついに

到着だ。本日はここまで、小屋でテン場の受付し、青空が広がった中でいきなり

ビールを飲み山荘前でくつろいだ。高校生が一人二人と到着する中で、反対方向

から単独の男性が下りてきた。聞くと朝4時30分に太郎小屋を発って14時に到着で

約9時間半かかったことになる。明日、私は荷物を背負って辿り着けるか不安が起

ち、到着した喜びも何処かに逝ってしまった。


テン場到着14:50

ゆったりと寛いだ後、8分ほど木道を下ってテン場に到着。これが結構長い、反

対に登り返すことを考えただけでイヤになってしまう。既にテントが一張りあり

カップルが散策していた。テントを設営し終わる頃高校生の団体も下りてきて急


に賑やかになった。ヒマなので散策とビールの買い出しに小屋まで上ると小屋は

結構混んでいる様子で夕食の準備に忙しそうだ。テントに戻って夕食を取る。

トイレ、水場はすぐ近くにあり便利なのだが地面は結構濡れている、今日は大丈

夫だろうと比較的土が多い場所に設営したが、これが大きな間違いだった。夕方になると空が崩れ、ボトボトと大粒の雨がテントに叩き付けられてきた。

冠水しないか心配でテントの中で見守ってた。ひとまず雨があがり外に出ると辺

り一面水が流れている。我がテントも水に浸かっているが中まで浸水しないで

済んだ。徐々に水も引き事なきを得て夕食を取ろうとするのですが食欲が出て来

ない。早々に飲んだビールが原因かは分からないが明日の不安も一因だったと思

う。兎に角食べねばと珍味やソーセージばかりで主食はあまり喉を通らなかった。

しかし、初めてのテントの中で一人で取る食事は寂しい。明日のことを考えて早々と就眠した。夜中になんだか明るいので外を見ると、月明かりが差し周辺の山々も見え星が輝いていた。久しぶりに沢山の星を眺めることが出来た。この静寂に包まれて、今、山に居る自分を感じた。


2002.7.22 曇り雨、晴れ

起床3:15、テン場4:50 ~ 鳶山5:35、5:4 1~ 越中沢乗越 ~ 越中沢岳6:50、

7:10 ~ スゴの頭7:55、8:05 ~ スゴ乗越8:25、8:30 ~ スゴの小屋9:08、9:46{

~ 間山10:38、10:50 ~ 休憩11:20、11:30 ~ 稜線11:55 ~ 北薬師岳12:27、

12:37 ~ 休憩13:05、13:15 ~ 薬師岳 13:26、13:40 ~ 薬師山荘14:10、14:40{

~ 薬師峠テン場15:15


起床3:15

夜中に空腹になり昨晩の残りの赤飯と珍味を食べる。興奮しているのか、頻繁に目

が覚め熟睡出来なかった。この時間帯はまだ暗くテントの中はライトが必要だ。

今日の長丁場に備えて腹拵えをするが、食欲がない。赤飯の残りと無理にパンを

押し込んだ。顔を洗い歯磨きも終わる頃空が明るくなってきた。昨日の雨で地面

は濡れている。今日の天気はどうなるのか、雨が降っても歩き通すつもりだが、

できれば降らないで欲しい。


テン場4:50

テントを片づけ始める。夜露をたっぷり含んでいるので異様に重たく感じてしま

う。食料も今回多く持って来過ぎたと後悔し始める。結局昨日より重たくなった

ザックを担いで出発することになった。


山荘前5:06

山荘までの木道の登りは、朝一番重いザックを担いだ身ではキツイ。それに濡れ

ているので慎重に足を運ばなければいけない。ここでねん挫でもしたら計画が台

無しになると思いながら小さな雪渓を特に慎重に歩いた。山荘では朝食の最中

で、食堂から窓越しに見られていると感じながら通過する。この先長いので一歩

一歩前に進んだ。


鳶山5:35、5:4 1

木道も終わり、ごつごつした石の道になる。所々水たまりが有歩き難い。先行者

の足跡が一つ現れた。夜露で濡れたハイマツが登山道に被いさり歩き難いし、服

がびしょびしょに濡れてしまった。一本調子で登り鳶山で暫し休憩する。前方に

はこれから越す越中沢岳の登り斜面が見えその奧に薬師岳が雲を頂いて見える。

振り返れば、なだらかな五色ヶ原の斜面に山荘と昨日泊まったテン場が下に見え

る。立山、剣は雲の中だ。朝のひんやりとした風が汗を乾かしてくれる。先を急

ごう。手前の下りはかなり怖そうなところも見えている。


越中沢乗越6:10

慎重に下って、鞍部に辿り着く。振り返るとおよそ300M下ったのがもったいない

気がする。最初の登り返しが始まる。道は相変わらず低木の中の道で既にたっぷ

り水を含んだ服では歩き難い。なだらかな斜面にでて歩きやすくなったが、ザッ

クが肩に徐々にのしかかってくる。結構長い登りでやっと岩場にでたが山頂は見

えない、がっかりしながら歩いていると山頂の道標が見えてきた。


越中沢岳6:50、7:10

やっとこさ辿り着いた。山太さんとHIOさんのコースタイムもここまで2時間だ。

よしこのペースだ。少し安心する。ここで大休止。パンをかじってお腹を満たし

喉も潤して一息つく。前方には、尖ったピークのスゴの頭の先に、大きく立ちは

だかる薬師岳の山容に圧倒される。本当にあの斜面を登り切る事が出来るのだろ

うか。スゴの小屋がその麓に小さく見える。うーむ、噂通りだ。しかし、今度の

下りも相当に長い、厳しいアップダウンに備えて気持ちを引き締める。振り返ると

辿ってきた鳶山の登山道が確認できる。もう五色ヶ原山荘は小さくテン場は

点のようだ。以外と歩いているものだな~。雲が徐々に広がり始めている。急ごう


スゴの頭7:55、8:05

ロープが張られているところが何度かあり、ここも慎重に急激に下る。途中今日

はじめてのテントを担いだ女性の単独行者とすれ違う。スゴの小屋からだそう

だ。今回の縦走で最初で最後の女性単独行者だった。なんとか下り終えて鞍部で

一息付く。登り返しのスゴの頭は相当に傾斜がキツイ。一歩一歩確実に足を運ん

では息を整えてやっと到着した。山頂は既にガスで覆われて視界は無いが適当に

風があり汗を乾かしてくれる。男女二人組が、たった今先行者が下りて行きまし

たと教えてくれて、私と入れ替わり五色ヶ原へ出発した。やっと着いたと女性二人組が登ってきた。二組みともスゴの小屋からだとの話。薬師峠まで行くと云うと登り

が大変ですよと脅してくれる。頑張って下さいと最後は励まされた。同じ言葉を

返して出発した。


スゴ乗越8:25、8:30

今日3度目の下りは、登りと同様にキツイ。大きな岩の間をすり抜ける。ザック

が大きいのでバランスを崩す。これを繰り返して樹林帯に入った。先行者が登り

返し始めるのが見えた。ここでも慎重に下り乗越に到着した。ここがスゴ乗越

か。立山から薬師岳で最低部にきたんだな~。なるほど小さい虫が休憩している

と体にまとわり付いてくる。汗臭いもんな~。写真を撮って早々に退去した。危

うく軍手を忘れるところだった。


スゴの小屋9:08、9:46

樹林帯の中の登り返しは傾斜もあり、風が無く暑くてかなり堪えた。最初のコブ

を通過しても小屋が見えない。もうそろそろと思いながらも全然見えない。汗を

たっぷりかいたところでやっとテン場に到着し、小屋まで木道を歩いた。小屋は

樹林帯の中にひっそりと佇む感だ。一息ついてからラーメンの準備をする。前方

には何も見えないが、後方には、今日辿ってきた鳶山、越中沢岳、スゴの頭が全

て見えた。よ~歩いたな~。ここから見ると余計に険しく感じられた。今日の行

程の半分が終わり少し安堵した。先ほど見えた先行者も休息しており、聞けば4

時に出発したとのこと。標準のコースタイムは6時間だそうだが、私が4時間半

で来たことを伝えると早いと話されていたが、山太さんもHIOさんも同じくらいで

来てます。単独者が下りてきた。聞けば4時半に薬師峠を出たとのことつまり5時

間かかったことになる。逆方向はもっとかかるので7時間をみないといけない。今

日中に辿り着いたらええわ位の気持ちになった。五色ヶ原方面はアップダウンが

続くと話すと大丈夫かな~と弱気になってた。荷造りも終わり出発する頃には空

は暗くなって大粒の雨がポツンと落ちてきた。何処まで空が持つかな~と思う

が、もう行くしかない。アップダウンはもう無いのだ、後は登るだけと自分に言

い聞かせながら小屋を後にした。


間山10:38、10:50

最初緩やかな樹林帯を抜けると。やがて低木が現れる頃から急な登りに入る。休

憩後は何時もエンジンが掛かるまで時間がかかる。岩屑の道を一歩一歩運んで高

度を上げていく。次第に風が吹き始め気温も下がっていくのが感じられる。最初

の尾根を越えると道はやや緩やかになり次ぎの尾根が現れる。途中二組みの登山

者とすれ違う。空はとうとう雨模様だ、西の方角は既に真っ白で、直に雨が来る

のが分かる。間山まで降るなと思うが徐々に降り始めてきた。最後の急な坂を

登ったら間山だった。雨が降る中、雨具を出しザックカバーを付けるのに手間

取った。登山道から少し逸れた所に山頂があったが、雨の中写真を撮ることを断

念して出発した。


休憩11:20、11:30

雨具を付けての登りは、視界がなく気持ちを暗くしてしまうし体力も消耗する。

急な登りが続きこの辺りから今までの疲れが出てきた様だ。歩いても前に進まな

くなる。重いザックを背負ってのこの長い登りにはラーメンその他の食事ではエ

ネルギーが不足していたのだろう。やっと平坦部に出たので休憩した。この頃に

なると雨が納まって展望が復活してきた。遠く立山方面は弥陀ヶ原一帯が挑め、

剣もガスの間から出ている。しかし、また雨になるか分からないので雨具を付け

たまま出発した。


稜線11:55

途中雪渓で雨具の上を脱ぎ、横切って稜線に向かい急坂を登る。やっと稜線に到

着、北薬師岳がはじめて顔を出してきた。でも、ここからかなり有そうだ。有峰

湖からの風があって心地よいのだが、今度は太陽が照り始めた。


北薬師岳12:27、12:37

稜線から北薬師岳までは、本当にあえいで登った。高度が高くなり息を整えるの

に時間がかかり始めた。もうバテバテだ。最後の力を振り絞ってやっと山頂に到

着した。遙か向こうに有峰側からわき起こるガスの合間から太郎平小屋が見え、

黒部五郎岳も見えてきた、振り返ると昨日から歩んできた立山から五色ヶ原を経

て越中沢岳と足跡を辿ることができた。体はかなり疲れており食欲も無いが、満

足した。いつまでも居たい気持ちを抑えて出発した。


休憩13:05、13:15

薬師岳までの稜線は尾根のトラバースが何回かあり、踏み外すとカールに真っ逆

さまに落ちる所もあり、時々突風があったりして油断出来ない。それに登り下り

が続くので消耗しきった体にはここが一番辛い場所だった。空は殆ど快復して日

差しがきつくなっていた。途中すれ違った男女二人組にあとどの位か聞くと1時

間弱らしい。山頂は見えているのだが、歩いても歩いても到着しない。もう30分

歩くと限界になってしまう。喉も頻繁に潤さないとカラカラに乾いてしまう。休

憩すると少し回復したので歩き始めた。


薬師岳 13:26、13:40

やった~!!。山頂の祠が見えてきた。全身の力を振り絞って辿り着くなり、し

ばらく横になった。あ~ついに来たぞ~。今回の最初の目的を達成した喜びが沸

き上がってきた。山頂は風が強く、ひんやりとしていた。ガスが下から吹き上げ

てくる。登山者はなし。前方に薬師岳山荘が稜線上にあり、薬師平から太郎小屋が

見えている。その先になだらかな稜線のあとに黒部五郎がどっしりと構えている。

後方にはカールがデンと口を開けている。山太さんが山頂プレートを持ってやっ

てたポーズを私もするつもりだったんだが、プレートは祠の中で、鍵が架けられ

てあっため断念した。これも楽しみの1つだったのに残念だ。仕方なく新しい道標で記念撮影した。頂上に辿り着くとお腹が減ってきた。しかしよく歩いたな~。此処にいると寒くなるので下に見えている山荘まで下りることにした。


薬師山荘14:10、14:40

登山道はつづら折れの石屑の道で浮き石が多い。風も吹いていて歩いていると良

いのだが立ち止まっていると寒く感じた。段々と空腹感が増してきた。ジャリバ

テ状態になってしまっている。最後は駆け足で石垣に包まれた山荘に到着した。

山荘でジュースを買う。旨かった。何かお腹に入れないと思うのだがなかなか固形物

が入らない。飲み物しか喉を通らなくなってしまった。休憩しているとお腹が痛

くなってきたので山荘でトイレを借りた。気持ちよく貸して頂いて感謝した。こ

の山荘の方は親切そうだった。水が不足している様だった。寒くなったので雨具

を着けて下山した。


薬師峠テン場15:15

高度を下げるに連れて蒸し暑さが出てきた。雨具が必要なのは最初の所だけで後

は邪魔だった。此処も浮き石が多い、この時間でも登山者が登ってくる。後少し

だと思うと自然と早く歩いてしまう。だけど、お腹が空いた。ぐんぐん下って薬

師平の木道に入った。黙々と通り、あと一息だ。やがて沢の中の道になる、この

辺りまで来るとかなり暑くなって汗が流れ始めた。下りても下りても沢の道でテ

ン場が見えない。山太さんのかけ声「ビール、ビール」、この気持ちよ~く分

かった。今や無の境地だ。おお~~、見えた!。薬師峠のテン場だ。以外と広い

そうだ。やっと到着する。既に何張りかのテントがあった。場所を確保して受け

付けに行く。受付場前には、事前調査済みのビールが水に浮いている。受付の兄

ちゃんがテン場代とビールで1000円だと言う。おかしい?。ロングが500円なん

て、手に取ろうとした所。700円ですとほざく。200円追加して、いよいよご対面

だ。テントに戻り、シュパー!!。良い響きだ。ゴクゴクゴク。ク~!!。快感

が全身に走った瞬間だった。長い1日を振り返りながら飲むビールの味は忘れ難

く、今でも思い出されるのです。一息ついてテントを設営したが、食欲はなく、

飲み物ばかりが欲しくなる。スパゲッティを作ったが、たらこ味は喉を通らな

い。無理矢理胃に押し込んだが残った。この頃になると、空は回復して雲が無

く、日差しも強くなってきた。濡れて湿ったテントや寝袋を乾かすと夜になっ

た。今夜も月の光で辺りは明るい。雨は降りそうもない。梅雨明けになったと横

のテントの方が話されていた。その方は大阪の人で、さわやか信州号で有峰口で

乗り換え、折立までバスできたそうだ。今日は薬師岳までの予定が疲れたので止

めたそうだ。明日は、薬師沢で道を聞き、高天原で温泉に入り、雲ノ平から最終

は餓鬼岳だそうだ。何かお腹に入れないと行けないと思って、スパゲティを作っ

たが残った。今日は穏やかに日が暮れていった。暗くなると早々に寝たが、夜中

に何回か目が覚め、お腹も空いて寝れない残したスパゲティを食べた。



2002.7.23 快晴

薬師峠テン場6:30 ~ 太郎小屋6:56 ~ 北の股手前 7:50、8:10 ~ 北の股岳

8:30、8:45 ~ 赤木岳9:10 ~鞍部上 9:4510:15 ~ コブ10:52 ~ 肩手前

11:22、11:28 ~ 黒部五郎稜線肩11:36、11:45 ~ 黒部五郎山頂 12:02、12:15

~ 稜線下り12:38、12:50 ~ 沢13:20、13:35 ~ 黒部五郎テン場13:50


起床4:30

昨日と違って朝焼けの中目を覚ます。今日は天気が良くなりそうだ。


薬師峠テン場 6:30

周りのテントは次々に出発して行くが、私はゆっくりとお腹に食料を押し込んだ

という感じだった。テントは昨日の夕方には乾いていたがまたかなり湿ってし

まっていた。そのうち薬師岳に向かう登山者も多く現れ始めた。トイレと洗顔を

済ませて出発した。相変わらずザックが重い。


太郎小屋 6:56

朝焼けの中、いきなり登りで少しうんざりする。すぐに木道の道になり、太郎小

屋が見えてきた、遙か向こうには槍の穂先も見える。振り返ると薬師岳の大きな

山容が昨日の辛かったことを思い出させてくれる。小屋は既に登山者が出発した

後で、従業員が楽しそうに食事をしていた。これが太郎小屋かと思いつつ、写真


を何枚か撮って出発した。


北ノ股岳手前コブ 7:50、8:10

最初はなだらかな木道の道で、すぐに小石の登り道に変わった。この登りは結構

疲れた。どうも昨日の無理が尾を引いている感じだ。足を前に出すがなかなか進

まない。そのうちお腹も空いてきてパワーが無くなっているのが分かる。太郎小

屋からみると直ぐに登れそうなコブだが、大変だった。やっと上に出た。爽やか

な風が吹いていて気持ちがよい。小屋をでて約一時間経過、休憩しよう。おや、

昨日私のテントの横にいた青年が居る。なんだか朝食を拵えている様子だ。話し

かけると、横浜から車で折立にきて、薬師峠でテントを張り、今日は三俣まで行

き、テン泊の予定だそうだ。残りのスパゲティを食べ、喉を潤して大休止も終え

前方に見えている北の股岳に向かった。


北ノ股岳 8:30、8:45

緩やかな斜面を登り到着。此処も爽やかな風が吹いて心地よい。なかなかの展望

だった。手前に黒部五郎、遠くに笠ヶ岳が見え、槍も穂先を突きだしている。赤

牛岳の赤い斜面や、雲の平から鷲羽岳も望める。大満足の展望だった。


赤木岳 9:10

暫くすると雪渓があり、昨日横のテントの御夫婦に雪渓で作ったかき氷を少し頂

く。美味しかった。アップダウンを繰り返し到着。逆方向から来た単独者と合

う。5時に小屋を出発したらしいここまで4時間だ。まだ今日もいっぱい歩かない

といけないな~。先を急いだ。


鞍部上 9:45、飯 10:15

中俣乗越に下る。この頃になると日差しがきつい。ジリジリ腕が焼けのがわか

る。風を受ける場所は涼しいが、風の無い所は暑さを感じる。乗越では風が無い

ので、休憩中の団体の先に行き登り始める。いよいよ黒部五郎へ登りの開始だ。

此処までアップダウンが何度か有、気分が滅入っていたが、後は登るだけと思う

と嬉しい。それに今日は朝から空腹感を感じてしまう。途中幾度かおやつを取っ

たりしたのだが、もう一つ空腹感が納まらない。乗越から少し登った稜線で、風

に当たりながら登りに備えて早めに昼飯とした。朝作ったアルファ米を食べよう

としたのだが、喉を通らない。無理に入れると吐き出しそうになる。ゆっくりと

水で流し込みながらやっと食べ終わった。腹ごしらえも終わり、続々登山者が

登っていく流れに乗り込んだ。


コブ 10:52

食後の歩きはしんどい。この辺りはハイマツの中の道で、両脇から枝が伸び歩き

辛い。それに日差しが一層強まり暑さが堪える。食事中急斜面が見えていたの

に、今は隠れておりいつまでこの登りが続くのだろうと思うと気が滅入ってし

まった。悶々として歩いて稜線のコブにでた。おお、最後の急登が間近に見え

た。喉を潤す。此を登れば山頂だと思うと急いでしまった。


肩手前 11:22、11:28

葛折れの急登はやはりしんどい。それにもうお腹が空いてきた。俺の胃はどない

なっているのかだろうと思いながらも、取り敢えず肩まで行こうと決心した。

が、この先三俣まで行けるのかと不安が過ぎる。一歩一歩進むがザックの重さが

辛いし息も切れてくる、標高が高くなっているからだろう、歩き始めて30分経過

したところで力尽きた。一休みしていると、追い越した人に追い越されていく。

ガスの合間から稜線の肩が見えている。あともう少しと言い聞かせ、歩き始め

た。


黒部五郎肩稜線 11:36、11:45

最後の斜面を横切りやっと到着。おお!、いきなり前方に黒部五郎のカールの全

容が見渡せた。カール内には地とうが点在しているのが分かる。下部には小屋も

見えている。思ったほど時間がかからなかったが、体は既にヘトヘトに疲れ切っ

ている。完全にシャリバテ状態だ。此処で食べたあんパンは旨かった。次々と登

山者が到着してくる。その中に九州の博多から来た年配の男女コンビがやたら騒

がしい。オバサンが私のザックの重量を尋ねてきた、何㎏に見えるか問うと30㎏

だと言う、20㎏ぐらいと答えると、ウソでしょう、私でも17㎏だと話す、担がせ

てと言われたので、どうぞと返事する。やっぱり重いわ~と言っていた。殆どの

登山者はここにザックをデポして山頂を往復するが、私はザックを担いで登っ

た。


黒部五郎山頂 12:02、12:15

他の登山者に追い越されながら、ついに黒部五郎山頂に到着した。あ~、しんど

かった。山頂から下のカールは良く望めたが、遠くの方はガスが漂ったりしても

う一つ写真を撮る気になれなかった。とりあえず写真を撮ったり、おやつを食べ

たりしていると、ニンニクの臭いが漂ってきた。自炊している人もいるものだと

思った。この人とはこの後ず~っと同じ行程を摂ったのだった。今日はここまで

かなり腕が赤く焼けているのが分かった。日差しが強いのだが、風があるため山

頂は暫く居ると涼しくなる。それにしてもお腹が空いた。時間的には今日中に三

俣まで行けると思うが、お腹が空いていて力が余り出ないのが分かる。う~ん、

下ってから考えることにして、名残惜しいが、当初の予定通り稜線を下る事にし

た。


稜線下り12:38、12:50

尾根伝いに岩肌を抜け下る。このコースを行く者は私しか居ないようで、山頂ま

で人声が絶えなかったのに、人声が全くしない。代わりに、風の通る音だけだ、

ハイマツの中、途中雷鳥の声もした。今回何度目だろう、私が近づいても逃げな

かった。尾根を幾度か慎重に乗り返しやや平坦な所にでたので小休止した。途中

単独行者だけすれ違った。心地よい風が吹き汗を乾かしてくれる。あ~疲れた。

それにしても空腹感が一向に収まらない。辛うじて甘いお菓子で血糖値を保って

いるだけでお腹の中は空っぽだ。下を見れるとカールの中を歩く登山者の多いこ

と、蟻の行列の様だ。転じて、此処から見上げた黒部五郎は岩稜厳つい顔をして

いた。今日は何処まで行こう。再び考える。山太さんの記録を確認するとこの時

間帯は五郎小屋まで下っている頃だが、私は半分くらいしか下りてないし、この

空腹感のままでは三俣への登り返しは相当厳しくなりそうだ。仕方ない。今日は

五郎小屋のテン場までにしようと考えがまとまった。それに三俣、双六とも道の

交差点に位置し、これからも泊まる機会があるかも知れないが、黒部五郎は目的

を持たないと来れない。それにあこがれの黒部深部でのキャンプも思い出にきっ

と残るだろう。理由付けも終わり、小屋に向かい始めた。


沢 13:20、13:35

グングン標高が下がるに連れて暑くなってきた、日差しも強くなっている。雪渓

を幾度か通り、小屋の道標が現れてきた。この辺りになって、足の裏に豆が出来

始めている様だ、一歩歩く毎に痛くなってくる。徐々に水の音が聞こえ始めた。

やがて沢が現れる頃、疲れも強く感じるようになった。沢を下るとテン場が眼下

に見えてきたところで休憩した。火照った腕を沢の水で冷やすと気持ちが良い顔

も洗って生き返った。テン場はすでに見えているゆっくりしようと木陰で休ん

だ。う~む、三俣蓮華岳の登りは厳しそう、諦めて正解だった。


黒部五郎テン場 13:50

最後の下りはバテバテで思ったより時間がかかったがやっと到着。先客が二張り

あった。早速テントを設営しようとするが、谷側から生温い風が吹き付けてきて

張り難い。張り終えたテントの中は蒸し暑くずっと居られない。すでにシャリバ

テの身には何か補給しないと行動できない。ぜんざいを作って食べた。とても旨

かった。しばらく外で横になると体力がやや回復してきた。ここのテン場は二段

に別れており実際は上部だけしか使えないだろう。水場は一番下に一本のホース

があるだけだ。一口飲んでみると非常に旨い!!。柔らかく冷えた水を思わず何

度も飲んでしまった。今回の縦走で一番おいしく感じた水だった。この味は忘れ

ないだろう。3日ぶりに洗髪し、日焼けした腕を冷やしたり、上半身を吹き下着

も替えるとなんだか生き返った。ここで関西弁の単独行の人と話をすると、やは

り薬師峠から来たそうで、なんと、その人も立山から来たとの事、私より1日早

く出て、電車とバスを乗り継いで室堂に入り、五色が原、スゴの小屋、薬師峠と

テントを張って今日はカール道を下ったそうで、私が、五色が原薬師峠はキツ

かったと話すと、1日短縮してるから無理もない様なことを話していた。よく聞

くと岸和田の方で、向こうも話しやすいな~と感じていたらしい。この方とはこ

れ以後最後まで遭遇することになった。さっぱりした処で、テン場の受付に小屋

まで行った。申し込み時に札をもらい、夜に札を回収するシステムだった。トイ

レの場所を聞くとトイレは小屋に有るが、宿泊者とテン場利用者とは別で、簡易

な方を利用することになる。ビールはロングはなく、350・が550円だ、2

本買ってしまった。テントの前でスパゲティを作りビールを飲んでいると、北ノ

股前で話しした横浜の彼がやって来た。16時30分頃だった。当初は三俣まで

行くつもりが、ザックが重くて三俣蓮華岳の登りを見てここで限界だと云ってい

た。君も私と一緒だな~と云いながら二人で笑うのだった。水を汲みに再び水場

に行く。今度は東京の方で、折立から薬師峠、今日と同じ行程だった。明日は何

処まで行くか尋ねられたので、出来たら笠ヶ岳まで行きたいと話すと、実は私も

そう考えてるが、何せ距離が長いので足が持つか心配だ、取り敢えず双六まで

行ってから考えると話していた。明日はどうなるかな~、天気は保ちそうだと言

う。この頃になるとテントも増え10張り以上になった。17時を回っても数張

り増えた、やはり梅雨明けで登山者も増えているのだろう。その中に優に30㎏

は在りそうなザックを担いだ単独者が現れた。皆注目している。ゆったりとした

足取りで場所を探している。かなりのベテランの風貌だ。もう一人遅く到着した

若者は、ヘンテコなアンデスの住民が着ている帽子と上着だ。かなり変人の様

子。山もいろんな人が居るものだ、やっと落ち着いたお腹になり昨日に比べて余

裕が出てきた。やがて暗くなり始め、遙か彼方に見える赤牛岳を見ながらビール

を飲んで眠りについた。だが、又しても夜中に空腹になり寝れなくなった、チー

ズを食べるが満腹感は望めない、喉も頻繁に乾くので水ものむ、テントの外は今

日も星が見えている、月明かりで外も明るい。3日連続で思い出に残る夜空を楽

しめた。再び寝入り込むが浅い眠りで熟睡できないまま時間が過ぎた。



2002.7.24 快晴

黒部五郎小屋 6:15 三俣分岐 7:10弁当頂く 7:35三俣蓮華岳 8:05

          8:10双六岳       9:059:17双六山荘          9:50      10:10分岐         11:05弓折岳      

11:27途中食事 11:35 12:05分岐 12:13雪渓 13:15 13:35雪上部

13:50稜線途中 14:42 14:55新登山道合流 15:00笠ヶ岳テン場 16:04


起床 4:30

うつらうつらと寝過ごしてしまった。早速朝飯の準備をする。すでにテントを撤

収しようとしている者もいるが、私は朝をしっかり食べないと力が出ないので

ゆっくり取った。序でに昼の行動食のアルファ米も作る。テントは今日も夜露で

濡れ重い、タオルで拭いたので若干軽くなったかも知れない。朝焼けに染まる笠

ヶ岳がクッキリと聳えている。彼処まで本当に行けるだろうか、取り敢えず双六

まで行ってみよう。


黒部五郎小屋 6:15

テント場には数張りが残るのみ。すでに5時半頃にはかなりのテントが無くなっ

た。今日は暑くなりそうだ。涼しい中を出来るだけ進むつもりが今日も遅くなって

しまった。小屋はほとんどの登山者が出発したようで静かだった。トイレも済ま

せ準備完了。小屋に別れを告げいきなり急登に入った。


三俣分岐7:10弁当頂く、7:35

昨日かき氷をいただいたご夫婦をすぐに追い越した。最初の尾根までの急登は朝

一番から辛い。昨日此処を諦めて良かったと納得した。一歩一歩進む、山太さん

の記録では8時に三俣蓮華山頂に居なければならない。やっと尾根に乗った、こ

こからはやや緩やかな道でスピードも早くなった。何組目かを追い抜く時、昨日

黒部五郎の稜線を歩いていた人だと云われた。カール道から見えていたそうで、

稜線を早く下っていたので目立っていたそうだ。この辺りまでくると風が結構強

い、帽子が飛ばされそうになる、分岐は未だかと思いつつ歩きそろそろ休憩しよ

うかなと思う頃分岐に到着した。ここには例の横浜の青年がまだいて早いですね

~と驚いていた。彼は5時半頃に出発したと思う。彼は三俣から高天原を回ると

云っていた。彼に別れを告げ、博多から来たご夫婦と話す。黒部五郎小屋は昨夜

は一杯で、寝息や鼾、暑苦しさであまり寝られなかったそうだ。私はテント泊で

ろくな者食べてないから力が出ませんと話すと、じゃ~この弁当を食べてくれな

いかと嬉しい提案。一人分しか頼んでないのに二人分用意されてたらしく、二つ

あっても荷物になるだけで食べないから是非貰ってくれとお願いされた。こんな

事もあるもんだ。ありがたく頂いて、少し食べた。この御夫婦は、折立から、薬

師山荘、雲ノ平、三俣、黒部五郎で泊まり今日は鏡平まで行くそうだ。丁度此処

は昨日通った所で、黒部五郎をピストンしたそうで、効率悪いですねと云うと、

仕方ない、水晶では氷が降ってきたと云っていた。先行されるのでお礼を言っ

て別れた。


三俣蓮華岳 8:05、8:10

この辺りになると風があるが、日差しが強いので腕がまた焼けてくるのが分か

る。やっと山頂に到着。ガスが下から次々に湧き上がってくる。遠くに薬師岳か

ら黒部五郎の稜線と今日来た三俣蓮華岳の急登が全て見渡せた。またず~と遠く

に笠ヶ岳の突き出た山容もはっきり見える。大満足の展望だ。山太さんのペース

でやっと歩けると一安心し、小休止を終え先を急いだ。


双六岳 9:05、9:17

だんだん日差しがきつくなってくる。風があるのが救いだ。途中丸山周辺はお花

畑で写真をとるカメラマンが多かった。この辺りで昨日の東京の単独者を抜い

た。アップダウンを繰り返し、双六への卷き道の分岐を過ぎ、下を見ると東京の

人が卷き道を歩いていた。最後の急登を越えて双六岳山頂に辿り着いた。ここも

快晴で、大展望を満喫した。特に槍から穂高連邦が此処に来て大きく聳え始めた

のを見て、やっと此処まで南下してきたんだと感激した。此処で取った写真は山

渓で見た構図だ。俺も来たんだね!。


双六山荘9:50、10:10

平坦な道を過ぎ小屋まで急降下して到着した。これが世に聞く双六小屋なのか、

写真では幾度も目にしている。前で冷やしているリンゴを買う300円。久しぶ

りの果物とても美味い。ほとんど芯だけ残しきれいに食べた。なんか体に活力が

蘇ったような気がした。トイレがとても綺麗に清掃され一番のトイレだった。ま

た清掃していたおじさんも感じの良い人だった。日差しをこれ以上受けると火傷

状態になるので長袖の服に替え、水を500・補給して出発した。


分岐 11:05、11:15

最初は平坦だが尾根を幾つか越えながら歩く。結構このアップダウンで疲れた。

下から続々登山者が登ってくる。中高年が多い。やっと分岐にでた。ここから見

る西鎌から槍穂の展望もよい。堂々とした岩稜が見渡せる。小休止した後出発。


弓折岳 11:27

山頂は小さい所だった、何もせず通過した。御夫婦とすれ違う、笠ヶ岳から来た

そうで、4時間半かかった様だ。やはり今日はこの先長くなると覚悟を決めた。


途中食事11:35、12:05

きつい日差しを避けるため、木陰が現れるのを待って、頂いた弁当の残りを食べ

た。ほとんどお茶漬けにして食べると食べ易かった。また一組笠ヶ岳からきた。

今度は、双六で丼とラーメン食べていた青年が追いついてきた。この青年は徳業

峠から山に入り、20日目だそうで風呂は途中立山のみくりが池温泉と高天原で

入っただけと云っていた。今日は三俣から笠ヶ岳だそうだ。次ぎにさっきの東京

の人が現れた。この人も天気がよいので笠ヶ岳まで行くことにしたそうだ。ここ

で食事すると云って座った。


大ノマ乗越 12:13

さあいよいよ急登の開始だ。歩き難い道で疲れる。先を行く青年を目標に高度を

稼いでいく。かなり登った所で尾根道になる。一部怖いところもあって緊張す

る。アップダウンも続き結構疲れた。今日一番長く感じた区間だった。青年も休

憩していた。雪渓が見え始めハイマツの中下りに入った。


秩父平 雪渓 13:15 13:35 雪上部(急登下)13:50

大ノマ岳越えで火照った体を雪渓の水で冷やした。火傷状態の腕が痛い、水に濡

らしたタオルで何度も冷やすととても気持ちよい頭も洗い心地よい。十分休憩し

たあと登り出す。上部に二人組が居た。聞けば、笠新道を登り此処まで来たが

我々の体力では笠ヶ岳まで行けないと、双六小屋に向かうそうだ。水場はもう無

いとのことで1リットル補給した。しかしこれは間違いだった。此処から見上げ

る岩は迫力があった。今までにない急登が待っている。先を急ごう。


稜線途中 14:42、14:55

雪渓上部の道は歩き難く最大の急登で体力を完全に消耗した。稜線にたどり着く

と遙か向こうに山荘がぽつんと見えた。振り返ると双六小屋が鞍部に小さく見え

ていた。よう歩いたもんだ。此処から山荘まで相当な距離があると思うと気が滅

入ってきた。しかし少しでも先に行かなくては為らない。日差しが此処に来て登

山者を焙っている。暑い中稜線にでて風が出てきたのが救いだったが、すでにバ

テた私は歩く速度が急に落ちてしまった。今まで以上に荷物が重く感じられる。

行けども行けども小屋が近くにならない。登りがあると突然遅くなる。歩いて、

歩いてややなだらかな所に出ると、見覚えのある人が写真を撮っていた。岸和田

の人だった。ここで大休止を取った。本当に遠いと思った。甘い物をたっぷり取

り、後少しと気合いを入れ直して出発した。


新登山道合流 15:00

直ぐに笠新道と合流した。ここからは大勢の登山者を見かけるようになる。漸

く小屋もよく見えるようになり近づいてきたのが実感できた。でも体はヘロヘロ

になっている。思うように進まなくなったので、先行する団体さんをペースメー

カーにしてくっ付いて行った。もう30分も歩くと限界に達してしまう。暑くて途

中小休止を取らなければ為らなかった。此処まで来るとテン場もよく見える。最

後の登りに備えて息を整えた。


笠ヶ岳テン場 16:04

最後の登りを必死で登りついにテン場に到着した。ふう~!、着いた。10時間

良く歩いた。このテン場は風が強いらしく石囲いが大きく積まれている。なるべ

く平坦で、石囲いの大きい所を選んで設営した。さっきの青年も現れ、小屋に受

付にいった。私はもう小屋まで登るのがイヤになり放っといたが誰も場所代を徴

収しに来なかった。けどビールも飲めなかった。水場は下に在るらしく、矢印が

下の方を向いている。結構下まで下って水場に着いた。三俣から来たという女性

がいた。やっぱり大きなタンクが必要だなあ~。途中の雪渓で汲んだ水は荷物を

重くしただけだった。水を組み上げた後、ぜんざいを今日も作った。餅をたっぷ

り入れ汁も多めに入れた。やや薄味になったが疲れ切っている体には美味しい。

食べていると、今度は東京の人がやっと着いたと言いながら現れた。辺りはもう

日が陰り始め、テントに強烈な西日が当たりすごく眩しかった。遠く槍から穂高

方面は、夕日に染まる小槍がはっきり雲の間からみえ大キレットもジャンダルム

も見渡せた。来た道を振り返ると、黒部五郎から双六岳の稜線が見渡せ、鞍部に

双六小屋が点の様に見えた。前からこんな光景をいつかは見てみたいと思ってい

たので大満足だ。等々やって来ましたね。嬉しさがこみ上げてくる。マラソン

選手ではないが、自分自身を誉めてやりたいとこの時思った。当初は笠ヶ岳に登

るつもりだったが、疲れ果てていたので翌朝にした。存分に展望を満喫した後、

徐々に暗闇が迫り眠りについた。夜中になって風が出てきた。それと今夜もお腹

が空いて寝れないのでチーズを食べた。結構な風がテントを吹き付けるので何度

も目を覚ました。こんな天気の良い日でも風が吹くのだから、悪天の場合には相

当な風が予想できる。朝方になり風が収まえうと、シーンとして嵐の後の静寂の様だった(と思う)。


2002.7.25 快晴

起床 4時30分、山頂

辺りがゴソゴソしているのが分かった。山頂に立とう。その前に、腹拵えをしな

くては力が出ない。今日の昼に予定してたアルファ米をお茶漬けにして食べた。

結構イケル。そうこうしていると、朝日が周辺の頂に当たり始めたので山頂に向

かった。山頂までの急登は、朝一番の身ではキツイ。最後の登りと言い聞かせ

ゆっくり登った。山頂は光が当たり始め遠く高山方面に浮かぶ雲海に笠ヶ岳の陰

が写されていた。この様な光景は初めてだ。とても印象的だった。南に目を向け

ると御岳がくっきり見え、乗鞍はガスがかかっていた、焼岳は全体が見渡せ、槍

穂もはっきり見渡せた。このすばらしい光景を暫く満喫した。今回はこれで終了

だ、しっかりと目に焼き付けておこう。忘れない内に囲炉裏のバンダナを卷いて

記念撮影した。

東京の人もやって来て、記念撮影をした。下る途中、小屋に寄ると出発の準備で

賑わっていた。新しい清潔感のある小屋のトイレだった。


笠ヶ岳テン場 7:10

山頂を極め、後は下山するのみ。ここの下りは相当手強いらしいので、その前に

今回食欲が出なかったアルファ米で最後の腹拵えをする。その間、登山者の団体

が次々とテントの横を通り過ぎていった。周りも撤収している。私はゆっくりと

下山準備をする。テントは今日はあまり濡れていなかった。風のせいだろう。青

年はクリヤ谷を降りると話していた。朝日がテン場に照りつけ今日も暑くなりそ

うだ。焼けない様に長袖を着た。さあ出発だ。ザックは少しだけ軽くなったかな

~。テン場にはテントはもう無い、今日も私が最後だっただろう。


新登山道分岐 7:47、7:52

来た道を引き返すのは今回の山行で初めてだ。抜けど岩は赤い岩だった。相変わ

らず日差しがキツイが、稜線は風が有、快調に歩けた。ほどなくして分岐に到

着。新登山道の稜線までは少しの急登だ。今日も薬師岳、黒部五郎、双六岳と歩

んだ山並みが見えている。最後にしっかり目に焼き付け分岐を後にした。


途中 8:16

稜線から急な下りが始まる、ごつごつした岩を伝わりながら歩く。途中様々な花

が咲き誇り楽しませてくれる。標高も下がるに連れて暑さを強く感じるように

なってきた。後は下るだけと思うと自然と足が速くなる。この辺りで団体さんを

何人も追い抜いた。


杓子平 8:29

急な下りも終わりなだらかな斜面を歩き、道標のある広場にでた。岸和田の人が

休憩していた。速いな~と言われてしまった。ちょっと飛ばしたかな。此処で見

る笠ヶ岳はどっしりとしていた、最後の見納めをして下った。

          

1回目の休憩 9:35頃

此が噂の笠新道、葛折れが幾度も続く。杓子平から1時間経過し休憩したくなっ

た。標高もかなり下がって、この辺りでは日差しがガンガンに照りつけて汗が噴

き出してくる。蒸し暑いので木陰に入って休憩する。下から登山者も何組か上

がってきたが、この暑さでは相当バテルだろう。休んでいる人を何人も見掛け

た。


2回目の休憩 10:00頃

徐々に沢の音が大きく聞こえ始めた。もうすぐ終わりだろうと思いながら折り返

すが、その期待は裏切られた。すれ違う登山者にあとどのくらいか聞くけど、永

久に続くような気がしてくる。暑くて暑くて限界に達しベンチで2回目の休憩を

取った。この辺りでは沢の音もかなり大きく聞こえている。もう少しだと思うが

見当がつかない。息を整えて最後の下りに入った。


登山口 10:10、10:20

しばらく暑い中下ると駐車している車が見えてきた、すると今度は登山口の案内

板が見え始めた。水場も見えている。みえた~。思わず叫んでしまった。自然と

駆け足状態になり、着いた~!!。とまた叫んで到着した。早速、水場で火照っ

た頭を荒い生き返った。此処で飲んだ水も旨かったな~。地面に座り休んでいる

と、先に到着していた団体さんに出発時刻を聞かれた。7じ10分と答えると、

それは速い、我々より1時間遅いと云われた。立山から来たと話すと、うわ

~!、とまた驚いていた。最後の燃料補給はキャンデーにした。暑さで紙がくっ

付いていたがそのまま口に入れた。さあこれからは林道歩きだ、ゆっくり行こ

う。


新穂高バス停 11:10

陽が出ている所は真夏の日差しを浴びて暑いが、日陰に入ると涼しくなる。林道

横の川の水がとても綺麗だ、アルプスの水は何処も綺麗だな~。さっきの団体を

途中追い抜く、さすがに馬力があるな~。とまた云われた。黙々と歩いている

と、反対方向から登山者がやってくる。対照的にまだ元気そうだ、話がはずんで

いた。空腹で力が出なくなり始め、まだかな~と思っている頃、ヘアピンカーブ

まで来た。おお!。やっとゲートが見えたぞ。横にホテルあって、何人かベンチ

でこちらを視ている。そのまま早足で通過する。川を渡ると新穂高温泉の町並み

が見えてきた。真夏の日差しを受けて眩しい。どんどん下り、旅館の前を過ぎ、

橋を渡とバス停に到着した。やっと本当に着いたのだ。アルプス温泉に入ろうと

思いコインロッカーに貴重品を入れ閉めた途端、手に財布があった。再度入れ直

し、400円也。これも縦走ボケか。風呂は5日ぶりだ。この時間帯は団体さん

で満員だったが、暫くすると空いてきた。用意した石鹸で念入りに洗ったので

あった。その後バスの切符を買い、村営食堂でうどんを食べた。ゲート辺りか

ら、きつねうどんを食べようと決めていたのに月見しかないのでガッカリした。

うどんを食べ終わり、黒部五郎と笠ヶ岳のテン場で一緒だった人と話している

と、なんとこの人も金剛錬成会に入っていることが分かった。世間は狭いものだ

と改めて思った。


おわりに

初めて書いた山日記であり、誤字脱字等たくさん有ったと思います。最後まで読

んで頂き有り難う御座います。

私にとって今回の山旅は、長年思い続けた計画だったので、最後まで完歩できて

とても満足しています。