フランス旅行(6日目)2010/10/14 02:24

実質最終日、今日はいよいよ第3のミッションの日だ。
雨は上がったものの相変わらず雲天が続き少し残念である。

知人お勧めの凱旋門にメトロ8号線から1号線で向かう。1号線は自動ドアだ。
10時の開場に列ぶ、何処が窓口か分かり難い。定刻を過ぎても窓口が開く気配無
いのは予想通り、こちらのペースに合わすしかない。
後ろに列んだ関西のおばちゃん2人が、列の最後はここだろうかと話してるの
で、ここだと教えてあげると、今日が初日で午後から早速買い物らしい。メトロ
は怖くてタクシーで移動するという。人それぞれだが、もったいない気がする。
一応大丈夫だと伝えておいた。


凱旋門を中心に大通りが放射状に伸びている。こんな光景は初めてなので面白い
し、シャンゼリゼ大通りからエッフェル塔にかけてパリそのものといった感じで
美しい。

折角だからシャンゼリゼ大通りを歩く。すれ違う中に、幼い格好をした茶髪の東
洋人が居れば、間違いなく日本人の女だ。どうして彼女たちは歳とかけ離れた服
装になるのだろう?、パリの街で浮いているのに気づいてない。それと、メトロ
の中で見かけるブランドの入れ物を持ってるのは、中国人と韓国人、日本人、ロ
シア人くらいでしょう。格好の獲物になってるのが分かってない。
ルーズベルト広場からコンコルド広場までは黄葉の並木が美しく、あちこちに栗
の実が散乱している。誰も拾わないのは何故か?、大阪だったら必ず拾うでしょう。
昼になり、インド系のスタンドで、サンドウィッチとガレットを買ってみる。最
初量が多めで食べ切れるかと思ったが、味が良くて全部食べれてしまった。昨日
のファーストフードと大違いだ。2人とも満足、パリのサンドウィッチは外れが
無かった。


モンマルトルへメトロ12号線から7号線へ乗り換え向かう。
ANVERS駅を出ると人集りがあり、丘の上のサクレクール寺院までの参道に、アフ
リカ、アラブ、インド系の人達の店が軒を重ね、一種独特の雰囲気を醸し出して
いる。路上で賭け事をする人も多く、客引きも居るので足早に通り過ぎる。この
辺りもスリのメッカらしい、肯ける。PARIS VISITEが使えるエスカレーターを使
い寺院まで上がった。

この寺院の中もステンドグラスが美しいし厳粛な空気が漂う。前の階段からは市
街が見渡せ、昔から変わらぬ風景は何処でも絵になる。周辺には大道芸人がおり
楽しませてくれる。階段で弾き掛かりしている男性は人気があった。フランス
語、英語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、イタリア語が次々に繰り出
し、リクエストでエスパニョーラには、ラ・バンバを歌って観客を盛り上げてい
る。その兄ちゃん、何故ここでやってるかって?。世界にはいろんな言葉がある
けど、音楽は全世界が一つになれるからだ(と思う?)と話すと、全員から拍手
喝采を受け何枚もコインが投げ込まれていた。
寺院の横からテルトル広場に向かい、知人の友人を捜す。広場に入って直ぐ嫁が
発見、事前の情報通り土曜日に広場で絵を売っていた。行きなり嫁が名前を呼ん
だものだから一瞬戸惑っていたが、我が家にあなたの作品があり、あなたを探し
に来たと持参した写真を見せると大きく頷いて笑顔になった。私が知人から頼ま
れた焼酎を渡すと嬉しそうにして、お土産にこの中から選べと作品を出してくれ
る。嫁と知人に頂き握手して分かれた。
良かったぁ~、本当会えるだろうかと2人とも半信半疑だったのに、無事に会え
てとても満足した。
ウキウキになった2人は、多くの画家が通ったであろう坂のCafeで軽く打ち上げた。
MISSION3 完了!。

この辺り、パリの下町なのでマルシェが立っている。道沿いに店が出来ており、
様々な食材が列べられ見てるだけでも楽しい。生ものは無理なので蜂蜜を購入、
店のおじさんがいろんな味を比べろと一杯試食させてくれた。他にもトリフや美
味しそうな総菜、パンなどが目白押しに列べられていた。
マルシェの端はムーラン・ルージュになり、そこからピガールに掛けては歓楽街
の雰囲気になる。
夜は治安が良くないようだ。

サン・マルタン運河へ、メトロ12号線と11号線を乗り継ぎREPUBLIQUE駅で下車。
ところが、降りた瞬間から大音量の放送が鳴り響いている。何事かと思いきや、
丁度年金問題でデモをする所に遭遇してしまったのだ。道は当然遮断され周辺は
大渋滞、町全体が騒然としておりシャッターが下ろされている店も多い。トンだ
ハプニングに行き手を塞がれてしまった。迂回道を探したが分からず、結局1時
間ほどしてまた駅に戻ってきた。

次は、買い出しへル・ボン・マルシェに向かう。
メトロ3号線と4号線で3度目のサンジェルマン・デュプレでを見て、バビロン方
面に向かったが少し遠回りしてしまう。最初衣料館に入ってしまい食料館を探す
のに一度出た。
日本でいうデパ地下が地上階にあり、様々な一級の食材が列べられている。余り
にも広いので、お土産になりそうな物に絞って物色する。立派な日本食コーナー
やアジアの食品があり需要の多さを感じる。流行のマカロンに触手が延びたが嫁
が却下。ビスケット類やチョコ、乾燥柑橘類などを購入。取り敢えず一通り揃えた。

暗くなり始め、いよいよ滞在残り時間も少なくなってきた。
最後は、前から嫁が希望してた路線バスで夜のパリを観光すること。決まった行
き先があるではなく、大体の方角を決め適当に来たバスに乗り込む、たまたま乗ったバスは左岸からセーヌ川を渡り、バスティーユ広場から先ほどのレピュブリック広場を通ってリヨン駅から市の西部を巡回するバスだった。終点で一度降り、再度乗り込むが運転手は気にも止めない。乗客は、一部観光客もいるが、地元パリジャンもベビーカーを押し買い物袋を抱えて乗り込んでくる。生活感溢れる市バスなのだ。幼い子のかわいいこと、本当に人形の様だった。

数時間前のデモが嘘のように感じるレピュブリック広場で乗り換え、オペラ方面を目指す。夕方の渋滞でバスが進まないが、避難小屋の近くを通ったので周辺の街並みを確認できた。
オペラから、今度はエッフェル塔を目指してみる。乗り場が分からず、検討をつけてバス停を探すとあった。丁度エッフェル塔に向かう路線があって幸運だ。ここで路線バスの到着を知らせる掲示板が上に付いてることを発見する。な~んだ、これを知っていればもっと効率よく乗れたのに、もう後の祭りだ。

バス停で降りると突然ビルの谷間から燦々と輝く塔が現れた。
エッフェル塔は断然昼より夜の方が綺麗だと知る。塔の袂に行き再度記念撮影。この時間になっても大勢の人が並んでいた。こんなに綺麗な塔を見られて、パリ最後の締めくくりに相応しいものになった。もし路線バスに乗ってなかったら見逃す所だった。危ない危ない。

存分に堪能した後、コンコルド広場とマドレーヌ教会を経てオペラへ戻る。後は勝手知ったるメトロ8号線、避難小屋近所のピザハットに入り旅の打ち上げを行う。
サラダは良かったものの、出てきたピザに目を疑った。噂には聞いていたが、一番安いビザを頼んだにも関わらず、特大サイズのピザが目の前に現れたのだ。嘘でしょう!!
サラダだけでも十分なのに、最初から撤退覚悟で食べ始める。横に居たエスパニョーラの若いカップルは平らげていたが、我々は到底無理。悪戦苦闘した結果1/5残すことになった。周囲を見てて、特大サイズそのままゴミ箱行きという現場を目撃し、多少残しても罪悪感を感じなくなったのです。非常にもったいない。

拷問に近い食事を終え、最後にカルフールに寄り、記念のワインを購入、今夜も夜遅く避難小屋に帰り着いた。
部屋では最後の夜が更けてゆくのを、2人で山カップを傾けながら味わっていた。
しかし、そうは言いつつ、私には最後のミッションがまだ残されていたのだ。

次回へ続く。


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