チャレンジ笈ヶ岳 ― 2008/03/24 00:16
この週末は、難関で知られる笈ヶ岳にスキーで挑戦してきました。 ルートは、白山一里野を起点に山毛欅山から稜線を辿り山頂を目指すというもの。 地図を見れば、距離があり相当時間がかかりそうなのが分かる。 昨日は快晴無風、これ以上は望めない天気になり、最高の条件になった。
暗闇の中出発、発電所横の階段を上り貯水池まで上がると明るくなる。 ヤブの濃い斜面はツボ足で、疎林になってスキーに履き替える。 稜線に出ると再びツボ足、山毛欅山まで続いた。ここまで3時間少々。
スキーを履き鞍部に下って、ツボ足になり冬瓜山手前まで明瞭な踏み後を歩く。 2時間以上掛かり平坦部に入る。凹凸がありルート取りが分かり辛い。 東端まで進むと急斜面が現れ、アイゼンに履き替えた。
表面はテカテカなのだが、アイゼンでは少し埋まる程度で歩き易い。 対岸に上がり、再びスキーになる。しばらく進むと急斜面が現れるが、日が当たり表面が割れてスキーでも進めそうなので、足下の氷を蹴散らしながらそのままトラバースして鞍部にでた。 時間は11時半、近くなった山頂はまだまだ遠い。
稜線を歩き岸峰を前にして、右か左が迷うが左に取ってトラバースしたところで時間切れ。 帰りの体力も温存し、潔く撤退決定。 行き止まった所から下を見ると、テカテカに輝いている斜面で大いに躊躇してしまった。意を決して清水谷へ滑降するが、何とも滑り難い雪で、行きなり転倒してしまう。 何度かターンを繰り返し、緩斜面に降りてやっと一息付けた。
谷下部をトラバースして登り返すと、1時間でアイゼンに替えた地点に戻れ一安心だ。 再び冬瓜山手前に戻ると、テントの主がおり地元の方と分かる。 水を分けて頂き、乏しくなった帰りの水を心配しないで済んだ。15時頃。
山毛欅山までが遠く感じる。行きと同様2時間かかった。 ここまでシールを履いたまま、やっとスキーで滑られる。 最初は粗目で快適、直ぐに悪雪に変わり、楽しめなくなったのでツボ足で降りることにした。
貯水池に降りると日没寸前、明るい中に階段を下りれ一安心。取り付きまで下ると既に暗くなり、駐車地点まで戻ると真っ暗になっていた。
14時間半の行動で、今回は疲れました。 今日の午前中は爆睡状態、午後になっても虚脱感に見回れ筋肉痛も加わって横になってました。 1年前の飛騨沢撤退した日帰りに次ぐ今回の撤退。時間的にはほぼ同じですが、体力的にはこのルートの方が辛いです。 撤退覚悟で挑んだ今回のルート、二度と行くことは無いでしょう。
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