ローマの休日(3日目)2014/11/19 21:21

早いものでローマも今日で終わりだ。
まだ薄暗い中、目が覚めたので外を見ると空が見えず、建物の中庭(?)が見えるだけ、展望は無い。
テレビを点けるが、天気が分からなかった。
設備の古いホテルばかりと思うが、それでも最近はクーラーが備わっているようだ
毎日同じメニューの朝食だが、パリでも同じだったので平気です。まだクロワッサンが美味かったので救われました。カプチーノとカフェラテもそこそこ。でも日本で飲む本格的なエスプレッソ用機械のコーヒーより味が劣っていると感じた。やはりホテルのランクはそれ相応でしかない。

今日は最初にカンポディ・フィオーリに向かうため、バスに乗って向かったのだが、私の感ピューターが狂ってしまい、停留所から反対側のパンテオンに出てしまった。
私は最初広場が見えたので目的地だと思っていたら、嫁にあの柱はパンテオンやろと指摘され、近づいてみるとやはりパンテオンでした。私の方向感覚も鈍り始めてます。
昨日は人混みで騒がしかったここも、日曜日の朝は閑散としており、観光客も疎らの中ゆっくり再入場できた。

次も昨日行ったナボーナ広場に向かう。一度通った道でしかも空いている。直ぐに着いた。
ここも閑散として静寂でした。広場を去る際、写真を撮っていたら東欧風のお姉さんに呼び止められ、写真を撮ってあげた。私の思うに、夫婦で撮っている東洋人ならカメラを持ち逃げされないと踏んだのでしょう。今回の旅行で、スマートフォンを棒の先に付けて自分撮りをしているカップルを良く見た。それを売りつけるインド東南アジア系の物売りの多いこと。至る所で売りつけてきた。でもこの時間帯はまだ出勤してないようだ。

狭い通りを縫うようにして私のGPSと感ピューターを元に歩くと、広場に出てプレートを見つけた。通り名が屋号の有名なレストランの上に有りました。
日曜日の朝なので、まだ人は少なくこれからかき入れ時といった感じがする。

広場を清掃していた車、独特の形がイタリアを感じさせてくれる。

名前の由来通り花屋が連なっていた。その横に、東南アジア系の店が並び、広場全体がアジア系の店で成り立っていた。オリーブオイル、トリフ、ハーブ、蜂蜜、バルサミコ酢などなど。
今日は日曜日なので、アジア系の人達が場所を借りて営業しているように思えた。
イタリア人の店はほとんど無かった。

どの店も同じような物ばかりで、常に陽射しに照らされた物を店員が売りつけて来ても買う気がなかったが、生ハムの店だけは美味しそうな白サラミが有ったので珍しく買ってしまった。
全体的にこの広場は観光地化されて、地元民はあまり居ない(来ない)ような印象を持った。
それより付近の店の方が面白く思った。
嫁は革製品やニット製品、手編みした織物の店の方が気に入ったという。

地図を片手に現在位置を確認しながら歩き、トラムのある道に出た。
トラステベレに向かうトラムが有り待ってると、スペイン風(訛り)のカップルに道を聞かれたが、トラステベレ方向は分かっても、見せられた住所までは分かりませんわ。
あっちだと分かる範囲で教えたが、大体日本人のおっさんに尋ねるなよ。無事に着いたやろか?
トラムに乗車してテベレ川を渡る。
テベレ川の向こうという意味のトラステベレも、下町情緒が漂うところです。
適当に歩いて教会の前に出ると、日曜日のミサが行われてりる最中でした。
その横を通り、テベレ川に向かった。

日本では考えられない細い路地を小さなバスが通り過ぎ、ローマのバス状況を垣間見る。
途中ピッツェリアがあり美味しそうな匂いが流れてくる。バールも開き始め町が動き出した感じだ。夜のトラステベレに再訪したいと思う。
テベレ川を渡り、真実の口の教会に出た。付近に来ると大勢の観光客が居るのですぐ分かる。映画のロケ地で有名になったライオンの口は外せない。

長蛇の列、壁の奥が真実の口で、周りは鉄格子で防御され並ばないと入れないし、その後は教会に強制的に入らされる。前には寄付金箱があり、各自寄付をして写真を撮っていた。
ここでもミサが行われており、厳粛な空気に包まれていた。
出口横に教会経営と思われるみやげ物屋があり、多少なりとも貢献できるのならと思いそこでおみやげを買った。でも市中より安い値段だったように思う。

トラステベレに帰る際、橋の傍で事故が起きており、警官が2名処理にあたっていた。
こちらの運転は、やっぱり荒い。信号もほとんど関係なく突っ込んでくる。歩行者もなれたもので、車の流れの隙を渡っている。そんなに事故が多くないのは、各自の責任で安全を確保しながら歩き運転してるからと思う。
方や日本では信号を守れとうるさい。ヨーロッパでは、個人の責任で赤信号でも渡っている。
日本のように、皆で渡れば怖くないという発想もないようだ。
全てが自己責任の国を見ると、信号第一主義の国に違和感を感じてしまう。

昼ごろトラステベレに戻り、人通りが多い通りを歩くと教会のある広場に出た。
既に観光客で大賑わいになっている広場に大道芸人が出ていた。
近づくとお金を取られるので、遠くから眺めた。
一旦通りの端まで歩き、途中物色してた店戻り入った。

引き返すと、先ほどまで少なかったテラス席がほぼ満員になり、私たちは店の奥に通された。3日目になると多少根性が付いてきたようで、定型の挨拶からイタリア語で注文してみたら、どうにか通じたようだ。(この店は英語メニューも併記されてたので指差しだけで分かったのでしょうけど)
取り合えず待っていると注文通りの料理が出てきたので胸を撫で下ろす。前夜の出来事がトラウマになりそうです。
その間続々とお客が入ってきた、若いイタリア人女性の集団、横にイタリア人カップル、向かいにはドイツ人らしき家族。まあいろいろな人種がいます。
洋の東西を問わず、若い女性達は話が弾むようで賑やかで、終始話し声が聞こえて来ます。
ドイツ人の家族は、奥さんが食べ残したサラダを御主人が最後に食べてました。これって日本
も同じというか我が家と一緒だ!、残飯整理は男の役目か。。。
割と大きなレストランなので、トイレに行くと女性トイレは順番待ちです。用を足して出て、私が手洗い所で水の出ない洗面台に手をかざして悩んでるのを見て、女性達が足元のフットスイッチの使い方を教えてくれました。ありがとう。。。
なんか見世物になった気分で、ちょっと恥ずかしい。

レストランで会計を済ませた時、ベテラン風のウエイターが、サービス料が含まれてないと言ってきた。チップを渡すと納得したようだが、レシートにはサービス料が含まれていた。
要するに別にチップをよこせと言っていたのだ。
イタリアではほとんどがサービス料が含まれているのに、このウエイターだけが要求してきた。そうかなあと思いつつ1ユーロ渡すと喜んでいた。
他の客にも要求してたか不明だが、私を日本人と見て要求してきたようにも思える。
なめられたものだ。こんな時ヨーロッパ人は断固として断るだろうなと思う。
反省点です。

トラムでヴェネチア広場に戻り直ぐにバスに乗り換えテルミニ駅へ。
地下鉄でエスパーニャ駅まで行く。
再度スペイン広場に行くと、昨日ほどではないけどそこそこ人が座っている。
コンドッティ通も日曜午後なので歩行者天国になっている模様だ。
ピンチョの丘を目指しポポロ広場に向かった。途中に高級ホテルがあって入り口を監視している。

ここも大きな広場で、物売りや大道芸人が人を集めている。フランス語の芸人が人気だった。
日差しが強く、暑く感じる。

最寄駅前は、物売りの列が出来ている、こんなの売れるのかと日本人は思うが、お客は全世界、買い手が居るのですよね。日本ではあり得ない光景だ。

ポポロ広場に入る門、威圧感を感じた。

ボルゲーゼ公園の端の一部が丘になり、閑静な空間を保っている。

ピンチョの丘からポポロ広場を見下ろす、先ほどまで日差しがあって厚く感じたのに、曇り空になり期待してた夕焼けが見えなくなった。
エマニュエーレ記念堂も丘から望めた。この後、夜に再訪するすとは思わなかった。
ポポロ広場に降り、人混みが出来ている場所を避けながら歩き、ガイド本にあったカラスミの店を探す。日曜日の午後は歩行者天国になっているようで、スペイン広場からポポロ広場周辺は大変な人でした。ようやく店を見つけ商品を見てると、店のおばさんが味見しろといって日本語の案内をくれた。一部の商品を日本語で説明してくれ日本人が多い事が伺える。
記念にカラスミを買った。

嫁が以前買ったコンドッティ通り近くの店を案内された後、地下鉄のエスパーニャからテルミニに戻る。
サンタマリア・マッジョーレ教会近くのスーパーSMAに寄り、お土産を購入する。
結構広い店で、テルミニ地下のスーパーより品数が多いそして安い。お土産になりそうなものも多く、店内をウロチョロしてると時間が経った。
日本ではフッ素入りの歯磨き粉が少ないそうで、嫁は頼まれた高濃度のフッ素入り歯磨き粉を買っていた。
日も暮れてたので夕食は、ネットで評価の高い店に行くことにした。
まだ土地勘が無く、かなり歩くことを予想して探したところ、意外に早く見つけられたが、あいにく日曜日の夜は閉まっていた。次の店にも足を運んだが、ここも開いてない。仕方なく不本意では有るが、嫁のフリットが食べたいとの要望で、一昨日食べた店に入った。
私はジェノベーゼ風ニョッキにした。バジル味のアサリ貝入りニョッキだ、味は良い。
今夜も日本人がチラホラ、雑誌の影響って大きいですねぇ。

夕食後は恒例のナイトツアー。
ローマパスの威力を最大限に使い、地下鉄とバスで移動する。
先ずはコロッセオに行くと、昼間とはまた違った光景に出くわした。ライトアップされたコロッセオも中々美しい。
流石に観光地だけあって日曜日の夜でも人が多い。物売りも多く、写真を撮ってたら盛んに売りつけられそうになった。

駅に戻ろうとしてると、横の道から結構な人が歩いて来る。何か催し物があるのか探しに行くと、そこには幻想的に照らされた遺跡群があった。
ライトアップされた遺跡も雰囲気が出て古代を想像させてくれた。

歩いていると、何だか見覚えの有る建物に出た、えっ!、エマニュエーレ記念堂ではないか!
暗闇で方向感覚を失ったので、自分たちは何処に向かっているか分からず歩いたら、毎度お馴染みのベネチア広場に出てしまった。ローマって広いようで狭いと感じる。

幻想的な夜は、旅の最後を飾るに相応しい夜景を見せてくれ、二人とも大満足だ。
さあ、締めは,サンピエトロ寺院の夜景だ。
ところが、ベネチア広場のバス停は4カ所あり、どのバス停に行けば40番の特急バスに乗れるか分からない。付近をウロウロ、でも分からない。。。
仕方なく64番のバスで、サンピエトロに向かったら、寺院の側を通り過ぎ国鉄の駅に着いてしまった。慌てて折り返しのバスに飛び乗り、寺院の近くで降りて歩く。

昼間あれだけ人で溢れていた寺院前の広場も、周辺の商店が閉まり閑散として車もほとんど走ってない。パトカーが一応待機している程度だ。でも観光客はいました。

帰り道、寺院からサンタンジェロ城に向かう大通り、車の通行も滅多に無い。
軒先には野宿する人達が集まり始めたようで、避けながらバス停を探して歩く。
一昨日失敗して学習した乗り場が見つからず、少し大回りしてが無事にバスに乗り込めた。
今回も私設ナイトツアーで、夜のローマを堪能でき旅を締めくくる良い思い出になりました。
その後、駅地下のスーパーでお土産を仕入れて最終日も終わった。

最後に買ったワインが、安物の発泡赤ワインで、持って帰るより飲んだ方が良いと思い、
旅を無事終えたの祝してSalute!!!
二人で飲んだらそこそこ美味くてほとんど飲んでしまった。あ~今日も疲れた。

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