小豆島拇岳、赤いクラック2013/11/06 00:40

私が一旦引き返した松の木
今回の連休は、小豆島の岩場に行って来ました。
急に決まったことなので、前調べも余り出来ず当日を迎えることになり、少し不安な気持ちを抱えつつ集合場所に向かった所、確認不足でJR神戸まで行ってしまい、三宮まで戻るというチョンボから始まった。

三宮から出るフェリーに乗るのは初めて、流石に連休前で既に多くの車と乗客が待ってました。
予想以上に大きなジャンボフェリーで、乗り込むと絨毯が敷いてあるコーナーへ直行する。辺りは山屋さん風の乗客で一杯です。良く見ると知人も居て、皆さん目的地は同じ所。
深夜発の朝着なので、十分寝られるのはありがたい。軽く前夜祭をして翌日に備えた。
今回、初めてのフェリー雑魚寝に何も準備せず、若干寒さを感じながら眠ることになったのは次回の課題です。

定刻から30分遅れで坂手港に到着。一番乗りを目指し拇岳へ直行した。
廃寺を思わせる古い寺の上まで入って一旦駐車、別部隊と分かれて取り付きまで上がった。
途中の分岐を左に取ると取り付きにでる。どうやら一番乗り出来たようだ。
準備をしてると一組現れて、我々は赤いクラックだと伝えると左のダイレクトを登ことになった。

赤いクラック、
先ずは、先手の我々Hさん-ごましおと後手Y-Yチーム。9時前に開始。

1ピッチ目、ルート名の右上する赤いクラックをHIさんが登る。支点を取りながら余裕で登っていった。続いて私、1カ所登り難かったが無事終了点に届いた。

2ピッチ目、少し登ってpinを探すと左にあったので左上しながら進むと終了点らしき所があったが、まだ15mほどしか出てないとの声に従って上に向かった。
最初の出だしが悪くて落ちるかと思ったが、何とか耐えて上の松の木でクリップするが、ロープが下で屈曲しており全然上がって来ず諦めて一旦ペッツルが打ってある支点まで降りことにした。下の終了点の少し上で、足場が狭いが仕方ない。仕方なくここでピッチを切ってビレイする。
しばらくマルチをやってなかったので手際が悪く、ATCのセットに手間取ってしまい、その上ロープが絡まってしまう悪循環に陥った。
再セットしたので時間が掛かり、引き上げたロープをさばくにも手間取り、やっとセカンドが上がって来てもギアを受け渡すにも難儀する。
久しぶりに登る時は、予め手順をおさらいすることが必要だと反省しました。

取り付きでは、我々の後に4パーティ以上が待機しているらしい。今日の拇岳は賑やかです。

3ピッチ目、Hさんが出だしの難しい所を過ぎて、松の木の右上に立派なケミカルアンカーのビレイ地点があると教えてくれた。
通常の4ピッチ目のビレイ地点をそのまま越し、右上に上がる難しいムーブでA0になったと声が聞こえてくる。
しばらくロープが動かなかったので、ルートを探しているようだ。
漸く動いて、ロープの残りを聞いてくる。残り15m、まだロープが延びて行く。
やっと5m程残して止まりコールがあった。
Y-Yチームも通常の3ピッチまで上がってきて我々の様子を見ている。

次は私、最初の難しい所で一度バランスを崩し再度登る。
松の木を過ぎて直ぐに通常4ピッチ目のビレイ地点に達しそのまま通過、次の核心はバランスを保って登れた。
ロープは右のブッシュ帯に沿って延びており、通常6ピッチ目のテラスでHさんが待っている。ロープに従って登り到着。
どうやら最大の核心で皆さんアブミで登る所を迂回したようだ。後続のY-Yチームは左に折れて核心で苦労してるらしいことが聞こえてくる。

4ピッチ目、古びたハーケン沿いに直上するか、左にトラバースして登るか迷う。
左の方にはRCCやリングボルトが見えるが少し遠い。一旦上がって様子を見ることにする。
このハーケンでは落ちられない、慎重に登ってテラスに上がったが、その上の垂壁にはボルトが1本も無いので無理。左にトラバースすることにしたが、ここも可成り怖かった。
少し左に寄り過ぎて、隣のダイレクトルートを登っていたパーティのロープが見えてくる。上でビレイしていた方が、ルートはRCCから右上だと教えてくれた。有り難い。
少し戻り右上に上がると立派なペッツルが打たれていた。ここで精神的に落ち着く。
ハーケンやリングボルトばかりでは私は落ち着きません。
そこから上はスラブで先の山頂まであと少し、慎重に登って終了点に達した。

今度はATCをスムーズにセット出来てビレイする。Hさん、快適なピッチやと言いながら登ってきた
時刻は11時35分、取り敢えず2時間40分で登ることが出来た。

次のY-Yチームの声がアブミの所から聞こえてくる。やっと最終ピッチに入ったと思ったら、なかなか上がって来ない。随分待って声が聞こえてきたと思ったらブッシュ帯の方からで、テラスから右に入ってそのまま上がってきたのだ。
我々は核心を飛ばし、Y-Yチームは最後を飛ばして12時25分無事終了。

下山は懸垂で降りても良い所にフィックスロープがあり、暗部まで降りられる。
下降路も急斜面だが、ロープがあり安全に取り付きまで降りられた。

クイックドローが1本転がっているのを発見したが、見易い所に置き、
別働隊と落ち合う時間が迫ってるので荷物を回収して道まで降りた。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://gomashio.asablo.jp/blog/2013/11/06/7041303/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。