一年ぶりの千石岩2016/05/15 20:38

今週は快晴の下、千石岩で登ってきました。
大津京駅でメンバーと合流すると、知人が参加するとのことで岩場近くの駐車地まで車で上れて楽できました。

一年ぶりの岩場は、今日も快晴で既に若者達が登り始めています。
我々は各々空いているルートを探して岩場を巡りました。

ノースフェイスの裏側、入門者用の岩場。
新人に登ってもらう。
左ルート、体感5.7。
右ルート、体感5.9。

ホープ壁
オダハング、RP以来の挑戦、今回もRPできた。体感10b
ノーマルルート。体感5.9
YOU、
1便目、同行者のムーブを見ていたが、核心のハング越えで足が外れてしまい登れない。
何度かムーブを探ったが登れず撤退する。

早くも昼休憩。

2便目、核心のムーブが一手進んだものの、上のカンテまで届かず落ちること数回。ムーブを試しているうちに疲れて撤退する。

2本とも全然登れる気持ちになれませんでした。

三段ハング
ミシガン、最初のハングが難しく感じました。OS。

ノースフェイス
ルート201、
左カンテ沿いに登るのですが、結構難しくて怖い。
3pin後に右側のルートに逃げてしまった。
その上も怖いので右のルートを登ってしまった。
体感10dに感じました。

これで時間になり終了。
2回目の千石岩は、厳しく感じた一日になりました。
次回は来年でしょう、覚えてるかな?

10年ぶりの小赤壁2016/03/14 18:52

昨日は会の例会で姫路まで行って来ました。
なかなか来る機会がなかったのでどんな岩場だったかさえ忘れてます。

見覚えのある駐車場から降りるアプローチは、全然覚えてません。
でも海に浮かぶ家島と小豆島、淡路島も望める良い岩場です。

長い間来てないので全く白紙状態なのは当然、、どのルートから登れば良いのか分かりません。
微かに覚えていたルートから始めた。
ABC、
肩から一手が核心を思い出す。今回は無事登れた。
イルカはおるか
全然覚えてません。OS状態で取り付き何とか登れた。
ブラックメルセデス
これも白紙状態、ガバからの一手が核心だった。
ガバは浮いているように感じます、その内落ちるでしょう。
タジやん
ビレイしてたら岩が剥がれ、クライマーがテンション。
左から登ることがわかった。

昼休憩後、播州レイバックかがらっぱちか迷って
がらっぱち
1便目、前回TRでも登れなかった核心は、どうにか登ったがムーブがしっくり来ない、降りる際ムーブを確認する。
2便目、核心ムーブで耐え切れず落ちた。
ホルドを確認して降りたが、今度来た時は忘れているでしょう。

もうすぐ上高地をビレイする。
私の師匠がOSした思い出のルートだ。
残念ながらクライマーはRP出来ず。

早くも帰り支度を始めたとの連絡で終了。
何とか一日保った天気も、帰り道に崩れた幸運の小赤壁でした。

初めての千石岩2015/05/11 19:43

昨日は、朝から快晴の下、初めて千石岩で上ってきました。
駅から歩くと結構遠い、最後の0.1kmが急で長く感じたのは私だけか?
既に志津川の主がおられ、岩場を解説してくれる。

準備をしているうちに後続隊も到着し各自開始する。
私は、白鳥の湖の左にあるスラブルート(名前不明)から。しっかり足を置けば登れる。岩場の主曰く手を使わずに足だけで登るのだそうだ。

ノーマルルート。ロープが屈曲しそうなのが見て取れる。流れを意識して支点にクイックドローを2本掛けで登るが、やはりロープが重かった。

オダハングを登るメンバーのムーブを観察する。、志津川の主のムーブは微妙に違い面白い。しっかり勉強させて貰った。

パフフェイス、看板ルートらしい、上部の棚からハングまでが核心に感じた。
登って見ればホルドがあって烏帽子の細かいホルドと違い持ち易く感じた。OS出来て一安心する。

午後一番はクリンクリン。
ムーブを見てたのでFL。左のトラバースが非常に怖く感じた。
NPを使わないと、とても怖くて上れません。
カムの回収で失敗して、回収を頼むことになった。
なかなか外れず、モンキーレンチを使ってやっと回収出来た時はホッする。

白鳥の湖。
限定がいろいろ有って、地元クライマーに教わりながら取り付く。
下部を何とか落ちずに上がり、上部の棚に上がった所で止まってしまった。
パフフェイスと同じホルドを使って良いものか迷い、いろいろホルドを探したが見つからない。仕方なく右カンテを使って上がる。足を上げればホルドが現れ、MOS出来た。
100岩のルート図では、ルートが重なっているので使っても良かったのでしょう。

この時、横のパフフェイスの1pin後にメンバーが落ちて、棚に足を打ち付けた模様だった。登ろうとしたが降りて様子を見ることになった。

オダハング、メンバーの登りを見てたので、ムーブは分かった。
だが実際登ると、私のムーブは皆さんと違う事が分かった。
取り敢えず1便で登れたので気分良く終えることが出来た。
メンバーををゴルフ場まで引き上げ、車で帰宅してもらうことになり見送った。我々は駅前で小宴後、大津京を後にした。
岩場自体は知っていたものの、初めて登った千石岩は、テンションしなかったので良い印象を持ってしまった。
次回は来年でしょうね。

北岳バットレス四尾根日記③2014/09/04 18:50

12時15分、山頂を発つ
稜線は強い風が吹き、寒さを感じた。
分岐から八本歯のコルに降り始めると徐々に治まってきた。
連日の寝不足と疲労で注意力が散漫になりそうなのでゆっくり下る。


12時50分、八本歯のコルまで下ると暑くなってきた
雪渓に向かって長い下りの階段が続き、10年前より歩き難く感じる。
いよいよ膝の踏ん張りが無くなりバテ始め、休憩が多くなってきた。


四尾根の稜線を見ながらルートを確認するが、取り付きが分からない。
ポリタンも良く分からないようで、二人であーでもないこーでもないと空談義。
四尾根上部から声がするので見上げると、まだ後続のパーティが居たらしく、マッチ箱の上に居た。

13時40分
dガリー取り付きの出合いに着く、ネットで何度も確認した筈なのに間違えたところ。学習しないのですわ。本来なら右岸から中間尾根に上がらなければならなかった。次回はdガリーから登って見たたいと思う。
少し下って4回目の出合い、もう忘れることはないでしょう。
コル前からお腹の具合が悪くなり、ここから二股の簡易トイレを目掛けて急坂を駆け下りることになってしまった。
後ろを歩いていたポリタンは、まだまだ元気があるじゃないと思っていたそう。実は必死だったんですよ。

14時40分
二股からのアップダウンが疲れた体に堪える。漸くテン場に戻り着く、今回も11時間の長い行動だった。
昨夜小屋番さんが、急病人がでたので、明日ヘリが飛来する場合テントのポールを強制的に外すという話しであった。b-ガリーに着いた時ヘリの音が聞こえたので、てっきりペシャンコになっていると思っていたが、テントは何も起きなかったようだ。

私の流儀でテント前に陣取り、早速宴会の開始。小屋でビールを仕入れ先ずは「かんぱ〜い」、毎度この一杯が全身に染み渡る。
例のワインを飲み干すつもりが、お互い疲れているのであまり飲めない、でもポリタンの行動食を消費するだけで宴会兼夕食になってしまった。
夕刻になり、ポリタンが盛んに気にしていた神戸労山チームの帰りを見届けたあたりから、雨粒が落ち始めた。急いで周辺に散乱していた荷物をテントに投げ入れ横になっていたら二人とも意識を失ったようだ。

夜半に目が覚め見渡すと辺りは既に暗闇で小屋の電気も消えている。そこそこ強い雨が降り続いておりテントが湿気始めた。
眠気が取れた二人は、残ってるワインで静かに宴会第2弾。
ボソボソ、コソコソ、シッツ、周囲が寝静まっている中での話しは気を遣う。
とうとう飲み干してしまった。その後また睡魔に襲われる。

深夜になって激しくなった雨に、テントが水漏れし始めた。
タオルで彼方此方拭いて凌ぐ、周囲は起き始めたようだが、我々は始発を諦め2便目にしたのでもう一眠りする。
5時前になり、テントの数が少なくなり、神戸労山チームも発つようでお別れして見送る。
相変わらず降り続く雨にうんざりするが仕方ない、雨の中の撤収は久しぶりだ。
人一倍段取りが悪いので、余裕を持って始めも1時間掛かってしまった。

7時発
水を含んだテントはポリタンが担ぐらしい。イヤハヤ彼女の步荷力に下を巻きます。
私も気合を入れて背負い出発。ほとんど重さが変わらない気がする。
前を行く集団を次々に追い越し、第一ベンチまで1時間掛からなかった。
そこからゆっくり歩いて8時15分バス停に到着。
客引きのタクシーの運転手としばらく話す。今年は芦安からの道が通行止めなので例年の半分くらいの登山者らしい。いろいろ話していると待ち時間も少なく感じた。
9時 広河原発
北沢峠で30分待ち、ポリタンはこの待ち時間が長く感じたようで、始発でも良かったかなと。
私「・・・お・そ・い」
11時
霧雨で視界が開かないままバスの中でウトウトして1時間で戸台に帰り着いた。
その後は仙流荘の温泉に入りすっきりし、ボリタンお勧めの店を巡り帰宅したら深夜になってしまいました。

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今回の遠征は、雨続きで満足に練習出来ないまま、2回目の練習をしたのが出発の前日だった。
出発しても、テン場に行っても雨の連続、ほぼ無理だろうと思っていたが、天が味方してくれ登攀の時だけ止んでくれた。
帰りも雨、正に雨に振り回された遠征だった。
悲観的な私に対して、終始楽天的な言葉で私を励ましてくれたポリタンに感謝したい。

北岳バットレス四尾根日記②改2014/09/02 18:43

2時を過ぎると、辺りのテントが騒がしくなり始めたと思う。
それに連れられて目が覚める。
どうやら雨は降ってないので、昨夜急遽変更したbガリー通り取り付きまで行くことにする。
天気は保つだろうか、この時点でも半信半疑のまま準備に取りかかった。

3時前になると数組出発して行く、神戸労山チームもテント前を通って行った。
果たして何組四尾根に向かうのだろうか?、簡単な食事の後、
3時25分、我々も追う様にテント場を発った。

二股までに不慣れな高校生風の集団を追い抜き、雪渓の横断からまた長い登りの始まりだ。
遙か上部のヘッ電の灯りが時々視界に入る、大分差が有るように思った。
ポリタンは快調に高度を上げていくが、私は付いて行けないので目印のbガリー出合いの大岩までゆっくり歩くことを心がける。

4時20分、やっと出合に着く。調子の悪い私のヘッ電を、ポリタンの予備と交換する。
昨夜決めた通り今日は谷沿いに岩を登ることにしてbガリーを目指す。
まだ所々岩が濡れていたが、乾いている所が多く差ほど難しくはないが、浮き石が多くてそちらの方に気を遣った。

4時40分、朝焼けが始まりだしたとポリタンに言われ振り返ると、稜線の上が赤みを帯びていた。久しぶりに見る光景です。
しかし、周辺はまだ薄暗く見慣れない景色に不安になり、GPSを出し場所の同定をして予定通りのコースを歩いているのを確認した。
しばらくすると、岩場に取り付いているヘッ電の灯りが見えてきた。

5時10分、やっと取り付きに着いた。
我々の前に神戸労山チームが待機しており3番目になる。
昨日偵察した時に思った取り付きより一段上から先行者が登っており、我々の観察力の無さを感じる。後から付いて行って正解でした。
相変わらず濃い雲が立ち込めており、天気の事が気になって仕方なかった。
でも、雨粒が落ちてこないので登攀決行にした。
装備を調えている時にクライミングシューズ用の靴下を忘れたことに気付き、登山靴の分厚い靴下で代用することとした。どうにか収まり一安心。でもシューズが一回り大きくなったでしょう。

5時50分登攀開始。1ピッチ、ポリタンリード
先行者の後を忠実に登って行く。しばらく待って解除の合図、久々のマルチに緊張してくる。回収しながら登れ準備運動になった。ルート上は適度にピトンがあった。
30mのピッチで、直ぐにあるテラスでピッチを切らないことだそうです。
終了点に細いロープが掛かっていた。

2ピッチ、ごましおリード
これも30m、緩やかな傾斜を登る。呆気なく終了点へ、ここにもロープが掛かっていた。ここでポリタン所属会の若者は、そのまま上がり懸垂で降りたというので、間違えないよう左にある踏み跡を辿る。
一旦上のガレ場に上がる際、少し不安になったものの、直ぐに左に明瞭な踏み跡が出てきてこの道を辿った。

6時47分、cガリー横断、コンテでしばらく歩き急坂を下りるとガレ場に出る。ここがcガリーの堆積した岩屑地帯だと分かる。
踏み跡が付いており最近歩かれているようだ。慎重に行くと足場が崩れることなく歩けた。
報告ではガレ場の左隅を登ればヒドンガリーに出るそうだが、前方の踏み跡を行く。
尾根に出たところで神戸労山チームに追いついた。
しばらく順番が来ないので、少し引き返しチムニー状の草付きを登ってみたが、夜露に濡れるのを嫌がったポリタンに従い順番を待つことにした。
雨粒が落ちてきたが一時的に終わり、以後ガスが出るものの雨に遭遇しなくて助かった。

7時30分、3ビッチ、ごましおリード
ここから下部岸壁を登ることになった。先行者が掛けた支点を確認しながら登れて助かる。途中レイバック気味で登るところがあったが難なく登れた。40mほどのピッチと思う。

4ピッチ、ポリタンリード
短いピッチで、ポリタンは申し訳ないようなことを言っていた。

7時45分、四尾根テラス到着。
朝からほとんど食べてないのでバテテしまった。神戸労山チームに道を譲られたが、補給したいのでそのまま登ってもらう。
空腹にポリタンから貰った餅が美味しく感じる、喉も潤して一息つけた。だが相変わらず雨粒が時折顔に当たる。

神戸労山チーム、岩場の写真を撮り忘れた。
ヒドンガリーからの道

8時前、5ピッチ、ごましおリード
四尾根最初のピッチはネットで目にしていた難しいクラックから。先行者の登りを参考に、折角持ってきたのだから安心料として3番のカムを入れて登る。一瞬怖かったが通過できた。
その上はなだらかな草付きスラブだった。
場所が狭いので終了点を別に求めてピッチを切る。


6ピッチ、ポリタンリード
下から見ただけではマッチ箱に上がるルートが分からない。ガスが立ち込める中、神戸労山チームの行方を確認しながらビレイする。
又しても雨粒が落ち始める。しかし、ここまで来たら雨が降っても登るだけ、覚悟を決めた。
左からバンドを右斜上するとテラスに出られた。


7ピッチ、ごましおリード
テラスに上がると、神戸労山チームに譲られて、そのまま継続して登ることになった。
トポには白いスラブとある。最初のピンが分かったものの、次のピンがなかなか分からない。左の岩にピンがあり一旦掛けたが、どうもルート上では無さそう。再度良く探すと岩と同化したピトンを見つけ掛け直す。
後はピンを拾いながら直上し、最後に左に折れ上のカンテに終了点があった。上から見下ろすと確かに白く感じる。

一瞬ガスが切れ視界が開けた。下部の雪渓から登ってきたんですね。

9時15分、8ピッチ、ポリタンリード
ガスに包まれたマッチ箱に近づくポリタン。ここからマッチ箱の頭までカンテ登りになりそうなのは下から見上げると分かった。
半分ほどロープが出て暫く止まり、また延びだしそのまま50m近く延びて解除の声が聞こえた。
少し登ると平坦な所があり、スラブ状の岩にピトンが連打されている。ここでポリタンも手こずったようだ。
右上に登りながらの回収は指に堪える、思わずピトンを一瞬掴んでしまった。
その上からはガスの中に終了点のポリタンが確認できた。
本来なら高度感をたっぷり感じるであろうこのピッチは、ガスに包まれさほど感じないまま登れ助かった。
ガスに包まれたマッチ箱
懸垂前の私(ポリタン撮影)
9ピッチ、懸垂、ポリタンリード
終了点にはロープにカラビナ2枚が掛かている。流石に人気ルートだけあり懸垂し易くしてくれてある。ありがたい。
ロープを落とさないよう慎重に外し末端を結ぶ。上からロープを出しながら懸垂し、一旦コル降り、少し上のリッジまでフリーで登って貰う。これはネット情報で、次のピッチが枯れ木のテラスまで延びる筈だからだ。


10ピッチ、ポリタンリード
出だしは左から巻いて後は直上する。
後方からマッチ箱に着いた神戸労山チームに懸垂のカラビナの事を尋ねられた。上のテラスまで上がっても半分も出てなかったので、更に枯れ木のテラスまで登るよう指示する。ガスの中からコールあり。
途中の細かいホルドに気合を入れながら登らなければならなかった。またしてもガスに中にビレイ中のポリタンが現れる。ポリタンはよくぞリードしたものだ、偉い!
ビビリながら登る私(ポリタン撮影)
テラスから崩壊跡が見え、大崩壊の爪痕が迫っている。
最後のピッチに備え、ここでアブミを用意する。

11ピッチ、ごましおリード
カンテ沿いにトラバースする短いピッチ、写真で良く目にする光景だ。カンテはしっかり持てるので、足場をしっかり決めながら横移動する。1ピン掛けてクラックの横断、短足の私でも渡れる幅でした。更に1ピン掛けて横断すると城塞下に届く。15m程度かな?
ダブルロープを交互に掛けたものだから、確保中ロープがクロスして引き難かった。ここは右側のロープだけ掛けるべきでした。
ポリタンは楽しいと言いながら渡ってきた。

12ピッチ、ポリタンリード
城塞チムニーを直上する実質最終ピッチで、ここも良くネットで目にするところだ。
アブミを何処で使うかとビレイしてたら、そのまま上がってしまった。
暫く立ってもコールが聞こえず、ロープが上がり始めたのでビレイしたままロープを上げた。
全部上がったので止まり、ATCガイドを外す際に落とすという失態をやらかした。
目の前から音も無く落ちて行きました。原因は最後に焦ったことと通常とは反対方向にゲートを向けていた事です。
クライミング歴で2度目の失態、1回目は回収できる場所だったので助かりましたが、今回は北岳の藻屑となりました。
気を取り直して最後の登りに入る。2ピン後のムーブが若干辛いが、ハイステップで切り抜けた。
一段上がると、立木で確保するポリタンが見える、後は慎重に登るだけ、何度かコールしたようだが声が届かなかったそう。

13ピッチ、ごましお
そのまま通過して途中1本掛けロープ一杯延ばし上のテラスに到着。おこじょが周辺を走っていており、
肩がらみでポリタンを上げていると姿が見えなくなった。
11時5分登攀終了。
これで、何時雨に遭っても大丈夫、よくぞ保ち堪えてくれた。
登攀道具を外し縦走仕様に替えた。

11時38分山頂に向け出発。体は身軽になったが、荷物が肩に載せ掛かる。
仰ぎ見ると山頂がガスの中に浮かんでいる、溜息をつきながら急登を登る。お花畑の道は和ませてくれるが全然高度が上がりません。牛歩になり休憩の連続、歳と共に高度障害が出てきたように思う。
やっと登山道に出て山頂へ。

12時、北岳山頂。10年ぶりの山頂は今回もガスの中、ポリタンとガッチリ握手して登頂を満喫する。
付近に居た人と写真を取り合った後下山、ポリタンの希望で八本歯のコルから帰ることにした。

北岳バットレス四尾根日記①2014/08/31 21:11

北岳バットレス四尾根日記①
日時: 2014年8月23~25日
メンバー:ポリタン、ごましお
23日
前夜南大阪を発つ。
出発直前に車のヘッドライトが片目しか点かないことに気づき焦る。
フォグランプを点けると取りあえず運転は出来るので、一抹の不安を抱えて出かけることにした。
出発直前の予報では連日雨模様なので、取り敢えず戸台まで行ってからその先を考えることにした。

途中雨に遭いながら東名阪から中央道を順調に進み小黒川PAで仮眠する。
寝ている間も雨で、この時点では、今回は観光旅行に変更する気持ちが強かった。
始発バスに乗ることもないので一便遅らせて駐車場に着いた。
お互い初めての戸台なので景色が新鮮です。
次々と車が到着し、雨の中それぞれ支度を始めている。さてどうするか。。。
相棒がバス乗り場に偵察に行き情報収集した後、今日は白根御池まで上がり天気を見てから最終判断することにした。
しかし、雨の中の準備は気分が盛り上がらない。必要な物を忘れないよう確認しながら支度した。

8時のバスは増便され3番目のバスに乗車、運転手さんの巧みな解説を聴きながら過ごすと1時間も短く感じた。
鋸岳の山頂近くの針の穴が見えたのは幸運だそうだ。天気や光線の強さで見えないことも多いらしい。
北沢峠は10年振り、小屋の名前が替わっていた。
今度は南アルプスバスに乗車し30分程で広河原に到着する。
今年は芦安からの道が通れないので、例年より可成り少ない登山者らしい。

登り始める前、烏帽子岩で見掛けたと女性に声を掛けられる。
3人パーティで2人女性の神戸労山チームの方々でした。
私も何処かで見た覚えがあるものの定かではなかっただが、相棒と共通の知人がいるようで話が弾む、四尾根をbガリーから登るそうで、我々はdガリーの予定だと伝える。
以後神戸労山チームにお世話になろうとはこの時点で想像出来なかった。

10時40分、後を追う様に我々も出発する。
久々の重い荷物に振られながら、10年振りの登山道を歩く。今回も雨、懐かしい光景です。
分岐から尾根沿いの急斜面に取りかかる。長い間荷物を背負って無かったので重さが肩に載せ掛かる。10年前の縦走はこれより重かったことを思い出した。
歩幅を狭くして歩くことを心がけ、第一ベンチを順調に過ぎ第二ベンチ下で1時間経過。一旦休みそのまま小屋まで2時間強で着くことが出来た。
小屋前のテン場には既に多くのテントが張られていた。

13時、小屋で受け付けをしてテント設営、連泊でも毎日受付するそうだ。
随分使ってないのでフライの裏側が少し粘りけを感じるようになっていた。
登っている途中から雨が止み、空も薄日が差している。雨だったらテントで宴会の予定を岩場の偵察に切り替えることにした。

13時40分出発、二股まではアップダウンを繰り返しで20分ほどで通過、雪渓を横切り急登の始まり、40分ほどでやっと目印の大岩が見えてきた。

しかし、ここで大きなミスを犯してしまった。
そのまま右岸の薄い踏み後を忠実に辿り、cガリー左岸からbガリー右岸の草付を滑りながら進む。何か少し違うように思ったが、
dガリーの分岐が有るはずと思いながら登ると途中の岩に赤字で「バットレス」と書かれてあったので、間違いないと思いつつ登ったら先行の神戸労山チームが見えてきた。彼女達はbガリーのはず、何か変だ、dガリーは何処だ???
尋ねるとやはりbガリーを詰めていたのでした。出てくる前に報告を見ていたのに思い込みとは恐ろしい。bガリーの出合いをdガリーの出合いと勘違いしていたのでした。
時間も迫りバテバテになりながら登ったので、もはや引き返してdガリーの取り付きを探す余裕も無い。悲壮感漂う私に対し、当初からどちらかを登るつもりだったポリタンは余裕の表情。神戸労山チームが荷物をデポする中、

15時40分、bガリーの取り付きを確認するため一番奥まで登り取り付きを探したが、もう一つ確信が持てないまま引き返すことになった。

雨粒が落ちだし直ぐに本降りになりカッパに着替える。草付は止めて谷沿いに下ることにして濡れた岩を落石させないで登山靴で歩くのが今回一番怖く感じ神経を使った。漸く登山道に出てホッとする。
このまま降り続けば明日は撤退、仮に止んでも岩が濡れていれば撤退、登れてもdガリーかbガリーのどっちを登るか、悶々としながら雨の中テン場に戻った。

17時30分到着、あ~疲れた、かなり辛い偵察になりました。
幸い小降りになったので小屋前の屋根付き水場で食事する。ポリタンが荷揚げした2リットルのBox wineに驚きつつ遠慮無く頂く。いつもならビールを飲みたくなるが何故か欲求が出なかった。きっと緊張していたのでしょう。
10年前のレトルト食品を戻したが、流石に食べられる状態ではありませんでした。
ポリタンが用意した行動食を食べながら、明日の最終決定を午前3時にした。この時点でも半分以上駄目だろうと思っていました。
早々にテントに戻り、チビチビ飲んでる間に20時を回り小屋も暗くなり寝入ってしまった。
着込んで寝てしまい暑くて起きたら22時半、それからウトウトして2時間眠れない。
テントを打つ雨粒も無く、3時には決行出来そうだった。

城山遠征22014/03/25 19:26

メンバーが登っていた下のルートに降りてみた。

復活の日、
マスターで挑戦する。この岩場のupルートらしい。
下部は凹角を使い登り易く感じた、4pin目からが急にホルドが無くなったように思う。
カンテ沿いだと難しいので、左の壁を登り、あまいホルドを使って
登った。MOS

降り際に、背景を富士山に写真撮影してもらう。このポイントが一番格好良く写るようだ。写真が楽しみです。

しかし、ロープを降ろしているいる時に、ロープが横のルートのビレイヤーの顔に当たるという事故を起こしてしまった。
相当痛そうにされており、しばらく動けない状態だった。
安全な所に移って休むと、目が充血してきたので病院に行くことにして、連絡先を交換して分かれた。

原因を考えると
1.ロープが流れ難いと感じて、クリップを全部外したこと。
2.予想以上に落ちる場所が遠かったこと。
3.ルートの取り付きから横のビレイヤーが見えなかったこと。
  登る前はまだルートが空いていた。
4.コールしたが、ローブが落ちるまで短かったこと。

このようなことが重なり起こってしまったと思う。
私の不注意でした。以後肝に命じることにします。

待たせたメンバーと合流後、南壁に向かった。
分岐からハイキング道を降りると15分で南壁の分岐に着いた。
途中南壁の大岩壁を見渡せここでも記念撮影する。

流石に連休中日の快晴では、ルートは空いてない。
奥の東南壁に行って見た。

コマンタレブーの左の不明ルート
駒形の斜陽を思い出させるルートで、
小さいカチと穴の連続だった。FL。

その左のルートは最後苔が生えているのでパス。
ユー・メイ・ドリーム?も、1pin目が遠く、終了点下も遠いのでパス。

夕方になりホテルに向かう際に、河川道路から見えた夕焼けに染まった富士山が印象的でした。


3日目

今日も快晴で南壁へ、この遠征は天気に恵まれた。
半日なので、早めに入ったら一番乗りでした。支度してるうちに続々登ってきて今日も満員御礼です。

メンバーの目標ルートであるハート・ルートにクイックドローを掛けに横のスクール・ゾーンを登る。

スクール・ゾーン、
1本目は動きが悪いのでTRで登る。2と3pin目辺りがバランス悪くホルドも無くて困った、リードでは登りたくない。降り際にブラウン・シュガーに掛けて降りる。

ブラウン・シュガー
1便目、2pin掛けて次のムーブを組み立てられずテンション。
後はムーブを探りながら終了点まで上がる。
2便目、3pin掛けて、最後の右ホルドを取る際の足場を見失いレストしているうちにパンプしてテンション。良く見ると足場があった。
気力不足でした。
3便目、十分休んだものの、1便目と同じ所で尽きてしまった。
上の核心は左のカンテを使えば登り易いことが分かったのが救いでした。

時間になり、今回の遠征はこれで終了。
帰り際、またジムで見かける方と遭遇する。皆さん連休で遠出してるのですね。
心配された渋滞は、地元民の道を使い発生する前に通過して、早めに帰宅できた。
次回は有るか分からないが、苦い思い出の遠征になりました。

城山遠征12014/03/23 22:39

この連休は、伊豆の城山に初めて行って来ました。
出発日の西名阪は大雨で心配しましたが、現地は晴れており、伊豆は暖かく感じました。
事前の知識なく参加したので、準備不足からルートを覚えられず、既に曖昧になってますが、ほとんど消失した記憶から。

1日目、南壁
先行したメンバーが、マルチルートを登っており、ハングの下に他チームも居て、鈴なり状態になっていた。
後で聞いたのだが、他シームとリングボルトに何人もぶら下がっていたらしい。
抜けないでと祈りながらビレイしていたようだ。恐ろしい。

ジプシー・マリー、
upも無しに登ったので、非常に疲れた。上部のpinが右寄りにあったので、左のカンテから掛けるのに苦労した。FL。

とんとん拍子、
素直なスラブで、終了点下が核心だった。FL。

ロング・グッドバイ、
メンバーに騙されたと思って登ってみたらと言われ取り付く。上部が核心だった。FL。10bはないと思う。

アナザ・ステップ、
スラブの足使いで、あまいホルドが嫌でした。MOS

マルチ組も降りてきて、早くも時間になり終了。

今回の宿のビジネスホテルは、本館の大浴場まで送迎があってゆったりと風呂に入れたのは良かった。

2日目
上の駐車場から見晴らしの良い山頂に行って記念撮影会を行った。
富士山の全景を見るは久しぶりで飽きませんでした。

半分岩場見学のつもりでメインのワイルドボア・ゴージに行って見る。
左壁の前傾壁は到底無理なので、右壁の小さな壁で遊んでみた。

チューブロック
椿の森の中で、最初からバランスが悪く気が抜けなかった。FL。

イスタンブール、
まだこちらの方が登り安く感じる。しかし、どのホルドも丸く掛かりが悪く感じた。FL。

後から後から続々クライマーが降りてきて、岩場が賑わってきた。
その中にジムで見かける知人もいて、世間が狭い。
周辺の岩場も歩き見学に時間を費やした。

ポンポコ・ランド
アクセスの悪い谷を降りると人集りが出来ており、少ないルートにロープが掛かっていた。
仕方ないので、適当なルートを登って見た。

相棒がベネッセに取り付いたが、3pin目で撤退する。苔がが生えて非常に怖かったようだ。私は当然パス。

天の命を拾う、???。
1pin目の上が細かく難儀した。上部もあまいホルドばかりで私には登り難かった。どうにかFL。

猫背、
このルートも傾斜がねてる分ホルドがあまく、体を引きつけるのに苦労した。上部も苔で怖い。何とかFL。

つづく。。。