久しぶりの日記2010/10/08 00:04

この1ヵ月、怒濤の様に過ぎ去った。詳細はおいおい書くとして、
日記もほぼ1ヵ月ぶりに更新です。

今日は、ナカガイ堺に行ってきた。
前回は極暑の中、汗をタラタラ流して登ったのに、今日は一転汗もほとんど出なくて爽やかに登れた。
いつものオレンジ課題を順番にこなし、Nシリーズの課題に入る。
5番を3撃、6番2撃、8番を3撃。10番で止まってしまった。
久しぶりに会った女史と話が弾み、後半はほとんど登らず終わってしまった。
残ったのは、10番、13番、14番、15番。
おこチャマ用課題なのに、なかなか難しい。完登は何時になるやら。

ずっと登って無かったので、体をクライミングモードに戻しただけのジムだった。
登れないのは当たり前、当分リハビリが続きます。

フランス旅行(準備編)2010/10/08 23:53

これまで海外旅行なんて、27年前に行って以来全然縁が無かった。
新婚旅行でさえ国内だったのに、何故かこの夏の暑さに私の頭もオーバーヒートしたみたいで、突然異文化の空気を吸いたくなったのだ。
それで選んだのがフランス。嫁さんは以前行ってるので、案内は任せて私はカバン持ちでお供することになったのだ。

突然思い立ったので、パスポートの取得から開始。同時に、最初からツアーには入る気がなかったので、飛行機と宿の手配をするが、大手は高いのでマイナーな聞いたことがない業者にした。嫁がやったが大丈夫やろか?、不安感が高まる。

結局決まったのが、早割最後の21日前。
いろんなサイトでホテルの評価やGoogleストリートビューで周辺を確認したりしながら、毎晩深夜まで探して候補を決めたもののどれも満室で、結局旅行社が最初提案してきた安ホテルになってしまった。
評価は5段階の平均2で、安いだけのボロホテルのようだ。レビューを読んでもdisappointed!などとあり、期待はしてないが、泊まる前からキャンプでもする覚悟で臨んだ。

フランス語なんて全然分からないし、今更始めたって付け焼き刃に終わるだけなのだが、それでも最低限の挨拶言葉と数字、料理のメニューが読める事を目標に勉強を始める。
旅行日程も考えながら必要品を揃えつつ、国内で購入出来るチケットを手配したり
、おまけに知人から、画家の友人に焼酎を持って行ってくれと頼まれたりして結構忙しかった。

その中で一番心配したのがスリ対策、外務省やいろんなサイトでも注意を喚起しており、この夏だけでもパリで90件の被害があったらしい。
パスポートやクレジットカードを無くした時の対応などを繰り返し読んでると日数も直ぐになくなり、全部揃えたのが出発前日になって、既に疲れを感じていた。

いざパリへ
関空を昼前に出発して夕刻のシャルル・ド・ゴール空港までは12時間のフライト。まだ夏時間で時差7時間だ。

エールフランスの直行便なので楽で助かった、しかし、日程通り旅が出来るか不安で久しぶりの海外でもあり緊張して余り眠れない。
共同運行しているJALのマイレージが使えなかったのが残念だったが、機内食は評判通り美味しかった。





フランス旅行到着日2010/10/09 16:12

シャルル・ド。ゴール(CDG)空港に定時着。バカデカイ空港で、日本便は2Eを使うみたいで降り立つ。
やっと着いて、固まった体を解しながら歩き始める。そこは異文化の始まりだ。
先ずトイレ、空港内は英語表示があるので分かり易い。ツアー御一行が添乗員を中心にして説明を受けている。その横を通り過ぎ乗り継ぎ案内板の前で 立ち止まって居る間に、嫁が先に行ってしまい見失う。何せ大勢の人で直ぐに見えなくなったんです。到着早々迷子になってしまった。
他に何処にも行けそうにないので人の流れに沿って歩くと、ゲートの前で嫁が心配そうに探している。
「何しとんネン、アホ!」とでも言いたげな表情が伺われる。「離れずに付いて来い」と早々にイエローカードを頂戴する。

ゲートの向こうは入国審査。慣れたもので「こんにちは」と話しかけられる。
待ってる間にゲートの横を、南米系の家族を連れてセキュリティー担当管が別室に入っていった。不法移民なのだろうか?。
最近パリはテロの警戒で何処に入るにもセキュリティーチェックが入り、旅行中何度もカバンを開けることになった。
無事終わり、荷物の受け取る場所までが長い。
荷物を受け取る場所のガラス越しに、眼光の鋭い輩がこちらをのぞき込んで獲物を物色中だ。きっと噂に聞くスリ集団か白タクの運転手なのだろう。
地上階に降り荷物を受け取ると、いよいよ外界の波に曝される。カバンをしっかり脇に抱えた。
ツアー待ちの現地の人を潜り、先ずはインフォメーションに向かい、日本語の観光案内を入手する。デスクの片隅に有りました。
次はタクシー乗り場、当初は郊外型通勤電車(RER)B線で向かおうと思ったが、いろいろなサイトで、メトロの駅の乗り換えが大変だったし、北駅(GARE DU NORD)での乗り換えでスリが横行しているという記事でタクシーにする。結果的にはこれで良かった。
係員が居り、タクシー料金がパリの区別に書かれており参考になる。
待ち時間もなく、直ぐにタクシーが来て乗車。何とプリウスのタクシーだった。
こちらのタクシーは、ベンツから小型のルノーと様々です。
予め用意したホテルの地図を渡すと「ウイ」と出発した。途中で地図を見ていたが、マイナーなホテルなので道を確認していたと思う。途中に、去年大阪にも出来たIKEAのデカい店があった。
高速を降りクリニアンクール(CLIGNANCOURT)から北駅、東駅(GARE DE L'EST)と走ったが、アフリカ系の人の多いいこと。タクシーの運転手も、この辺りは北アフリカからの移民が多いと言っていた。街は汚いし服装もそれな りの人も多い、夜には歩きたくない街です。私は昼も避けていました。
信号なんて関係なし、自転車は車道の中央を走るし、赤でも歩行者は渡るし、車は突っ込んでくるし、路肩は駐車の車で一杯だ。正に個人主義の国、全ては自己責任で行えということだろう。

一方通行が多いパリの小道を走り、Google street viewで見たホテルに無事到着。こちらでは、道の真ん中に堂々と車を止め荷物を降ろしてくれた。後続の車も、当たり前の様に待ってくれてクラクションも無し、運転手が軽くサインを出して終わりだった。
文化の違いやなぁ~。メーターは43だったのに運賃は45ユーロ、チップ込みで妥当な値段でした。最初50ユーロを出したところ、おつりはチップ かと言うので、Non、Nonと手を出すと笑いながらお釣りをくれた。この辺のやりとりは嫁さんの担当、「なんでチップを余計に払わなあかんねん」とは、 大阪のオバチャン、パリでも恐るべし。

ホテルのレセプションには、おじいちゃんが一人だけ。バウチャーを渡すと老眼で見づらそうにリストと照合しながら赤丸を付けて受け付け完了。部屋は2階(日本式3階)で嫁が先にエレベーターを使ったものの、降り方が分からずそのまま地上階に降りたらしい。
私は中々降りてこないので、仕方なく重い荷物を持って階段を上がったところ、エレベータから出てきた。待っていた欧米人(当たり前)が扉を開けて入ろうとして驚いたらしい。使い方がやっと分かったと言っている。
学習したこと、先ずランプの確認、点いてない事を確認して乗り込む。階のボタンを押すと自動で扉が閉まって動き出す。着いたら自分で扉を手で押して開ける(ここがポイント、ボタンなんて無い)。

エレベーターと階の仕切り扉を開けると真っ暗、非常灯の微かな明かりを頼りに部屋の前まで来たが、暗すぎて鍵穴が見え難くい、オマケに鍵を入れ左右に回しても中々ロックが解除しなくて時間が掛かった。
学習したこと、入る時はキーを2回反時計回りしないと解除できない。一方中でロックする時も反時計回りにする。要するに原始的なロックだということです。



先ず明かりを点けるがとても暗い。何故か2人なのにベッドが3個。大きな部屋に小さな電球とベッドサイドにライトが有るだけ、しかも1つのライト は電球自体も無い。次にお湯の確認、無事にお湯が出る。トイレの確認、無事に水が流れるが、タンクに貯まる時間が以上に長い。備え付けのドライヤーの確 認、外した瞬間ホースの先が取れた、轟音でも温風はでるから使える。バスタブが有るのはありがたいが、カーテンの端には黒カビが堂々と生えている。タオル は枚数があるが、どれが床用か身体用か判別不能。壁は一部剥がれ、クロスも破れている。テレビもリモコン無しの小さなタイプ。全く旧式のヨーロッパスタイ ルのホテルで、予想通りの設備だった。
当然、セーフティボックスなんて有る筈も無く、パスポートなど貴重品はは常に携帯することになった。
このホテルを私は、ホテル避難小屋と名付けることにした。

少し休んで、周辺の探索に出かけた。
最寄り駅のBONNE NOUVELLEはメトロ8号線で、カフェは勿論、ブラッスリーやレストランも有り結構賑やかで、お馴染みのマクドナルドやスターバックスも有って食事には事欠かないだろう。

ブラブラ歩いてると、ゴミの多さやたばこを吸いながら歩いてる人の多さが目に付いた。オペラの近所まで来ていることが分かったので、行ってみる事 にした。
いろんな人種と言葉が飛び交う中、オペラ・ガルニエが現れる。記念写真を撮ってると、フランスに居るのだと実感が湧いてきて、心が軽くなった。


ギャラリー・ラファイエットに寄り、閉店間際でDALLOYAUのキッシュを購入。身振りでも何とか買えた。嫁は前回ここのCafeで飲んだらしい。

帰り道に、カルフールを発見、エヴィアン、ワイン、サンドウィッチなどを購入。どれも日本より安い、テーブルワインなんて1本2ユーロ(230円 程度)からあった。反対にミネラルウオーターはワインより高い。今回はボルドーのAOCワインMEDOCにしたが、僅か4ユーロだった。日本では軽く 1000円を超すだろう。

初めてカードで支払った。最初の画面でフランス語と英語の選択で戸惑っていると、痺れを切らしたレジの兄ちゃんが、「Valid Valid」と 言うが聞き取れない。業を煮やした兄ちゃんが、「フウーッ」と言いながら読み取り機の緑ボタンを押し暗証番号画面を出してくれた。番号を入力して緑ボタン で無事精算終了。明細が出てきた時にはホッとした。
学習したこと、緑ボタンはValid=認証、日本とキー配列が違う、言語の選択画面では、そのままフランス語で認証して、番号入力し認証すれば使える。
旅行者の多い店では、最初から暗唱番号入力画面を出してくれるが、言語画面から進むことがほとんどだった。

夜も9時を回って、身構えながら歩き無事ホテル避難小屋に戻れた。
外出する時に、おじいさんにルームキーはどうするのだと尋ねたら、そのまま持って出ろと言ったのでそのまま出かけたが、帰ってきたら別のお兄さん に代わっており、部屋に上がろうとしたら呼び止められた。鍵を見せ名前を告げるとリストを見てOK、次回からキーは置いて出ろと言われる。やっぱりなーヘ ンだと思ったんや。
廊下には明かりが点いている、暗くなったから勝手に点いてるものと思っていた。

着陸前に出された飛行機の食事がお腹に残ってるので、ワインとキッシュで簡単に済ますと睡魔に襲われ就眠、短い外出だったがいろいろ経験できた。


フランス旅行(2日目)2010/10/09 23:19

朝食は、クロワッサン、プチフランスパンの2個。市販のオレンジジュースとネスカフェを溶かしたコーヒー、ティーパックの紅茶。ジャム2種類、チーズ、バター程度。クロワッサンが一番美味しく感じ、それ以外は不味くは無いが普通程度の味といったところ。連日このメニューだった。

8時半にホテルを出る。どんよりと曇り空で肌寒く感じる。メトロ4号線のCHATEAU dEAU駅から、明日の下見のためモンパルナス駅に向かう。初めてのメトロなのでドキドキする。日本で購入済みのPARIS VISITを使用、切符を入れ、受け取り、前方のバーを回して入場、無事に通過できホッとする。

丁度通勤時間で、本数が多いものの来る電車は満員で数本見送ったが、結局満員の電車に乗り込む。4号線は旧い車両で、ノブを回して開けるタイプだ。
スリに注意しながらしっかりカバンのファスナーを閉め手で覆って防御した。もちろん貴重品は身に付け現金カードはカバンのファスナー付内ポケットにしまって対応した。それでも芸術的な技術を持つスリに狙われると盗られるらしいので気は抜けられない。
朝の御堂筋線を思わせる満員電車の中は、白人、黒人、アラブ系、インド系、黄色人入り乱れ、フランス語が飛び交っている。初めての体験で緊張した。

メトロのモンパルナス・ビヤンヴニュ駅からフランス国鉄のモンパルナス駅までが遠い。早足で歩いても結構時間が掛かった。明日乗る予定のTGVのシステムを確認すると、乗り場の案内が出るのは発車20分前であることが分かった。同時にそれまで待っていた乗客が一斉に動き出す。最初ホームの案内放送なんて無いので、不思議に思い眺めてると分かった。再度メトロに戻り、道順を確認しながら歩いても宿から40分程で着くことも確認できた。パン屋のPAULも確認。ENZOという店も良さそうだ。

さて、今回の旅行で最初のミッションは、知人の散骨場所を確認すること。


リュクサンブール公園から振り返る
リュクサンブール宮殿
パンテオン
知人お気に入りのその場所は、リュクサンブール公園内にある。バス停で路線図を見ても良く分からない。適当に来た初バスにPARIS VISITで乗り込み公園辺りで降りた。
大きな公園で、ずっと向こうに宮殿が聳えている。公園内を歩き、宮殿前の池の周辺に植えられた花の色が非常に鮮やかで印象に残る。一度RERの駅に出てその場所の確認が出来た。園内の美術館に向かうと工事中で入れなかったのは残念で、サンジェルマン方面へ向かった。
サンジェルマン・デュプレ教会をルイ・ビトン前から眺める
教会のステンドグラス

途中には、私でも知っているブランドの店が軒先を並べ、道行く人もオシャレな人が多い。知らない内に、サンジェルマン。デュプレ教会に出てしまった。中は見事なステンドグラスがあり、荘厳な雰囲気が漂う。
教会周辺は、大きな石畳が敷き詰められヨーロッパに居ることを実感させてくれる。

適当にバスに乗り込み、大通りから街並みを眺めてると賑わってるマルシェがあり、チーズの山が見えたらしい、急遽降りた。そこはガイド本にも載ってない街の市場で、地元民御用達の感がする。山盛りのチーズの他にも、新鮮な野菜やお菓子などがあって活気に満ちている。私たちは、乾燥イチジクを購入。なかなか美味でした。
行列の出来たパン屋さんで購入して歩いてるとパンテオンに着いてしまった。
敷地内で食べてると、係員がやってきて駄目だとのことで、再びリュクサンブール公園に舞い戻って休憩する。公衆トイレが有ったので入ると0.4ユーロとあり、前でオバチャンが管理していた。

RER B線に乗り込みエッフェル塔を目指す。RERは、乗り降り両方とも機械を通ることが分かった。メトロ6号線から8号線に乗り換え陸軍省前で下車。正面にエッフェル塔が聳えている。公園を歩きながら塔に近づくに連れ、物売りが多くなってきた。塔の下は世界中から来ているものすごい人が待っており、とても順番を待つ気になれず素通りでセーヌ川に向かった。下から見上げる塔は途轍もなく巨大だ。

ノートルダム寺院を後ろから眺める

橋の袂でセーヌ川クルージングの券を割引で購入、暫く待ち乗船する。
朝から雲天で肌寒さを感じる。同船したペトナム系の一行が騒がしい。
1時間のクルージングでセーヌからいろんな名所が眺められ、なかなか楽しかった。

バスを待ったのだが、来る気配が無かったので交差点を渡ると過ぎ去って行く。
RER C線で反対方向に乗り間違え、一駅で気づきJAVELで下車、メトロ10号線でODEONに戻って、周辺を歩いてると、再びサンジェルマン・デュプレに戻ってしまった。

オルセー美術館まで行き大道芸を見て、さっき通ったセーヌ川を眺め、メトロ12号線SOLFERINOからMADLENEで下車、教会を一周し、階段から見た夕暮れのコンコルド広場が美しかった。内部も荘厳で、丁度お祈りの時間だった。

流石に疲れてきたのでホテルの近くまでメトロ8号線で戻り、初めてブラッスリーに入った。
嫁はオニオングラタンスープとサラダに水。私は、食前酒のキールロワイヤルと牛肉のタルトにサラダ。店員がフランス語なまりで、「ノッホッ」と言うが、どうやらNot hotだと判明、今日は寒いから暖かいものが良いということらしい。でもタルトを注文した。
最初にキールとサラダが出てきて空きっ腹に丁度良い量だったが、タルトに付け合わせのポテトフライの半端じゃない量を見てビックリ。とても食べきれず残してしまった。
昨日からフォアグラになった気分になる。

その後は避難小屋に戻り、長い1日が終わった。足が腫れ気味だが、明日は移動が多いので大丈夫だろう。
部屋の前の明かりのスイッチがやっと分かった。


フランス旅行(モン・サン・ミッシェル編)2010/10/10 13:48

今日は、第2のミッション、TGVに乗りモン・サン・ミッシェルに行くこと。
早朝6時に出発する。
前夜レセプションの兄ちゃんに伝えてあったので、兄ちゃん玄関ドアの付近で仮眠して、開けてくれていた。
まだ深夜の様な街を歩くと、不気味な雰囲気が漂う。お世辞にも品が良いとは言えない地区なので、人影に注意を払いながらメトロ4号線CHATEAU d'EAU駅まで行く。

この時間でも、結構な人が電車にいる。途中東洋人のカップルが乗ってきた。このカップル、往き帰りのバスで見かけることになった。
モンパルナス駅は、まだ動く歩道が止まっている。乗り場案内には、ビジネスの人達が沢山おり、おのおのCafeで簡単に食事したりして待ってい た。昨日シュミレーションが終わってるのでスムーズだ。少し早く着いたので、パン果物を購入。もちろん手振りで指示するだけで買うことが出来た。

案内表示が有ると、民族大移動が始まる。今回の列車は2台編成で、オマケに先頭車両だったので、可成り歩くことになった。結局電車2台分歩きホームの末端まで行った。
私たちは日本で発券したので、検印は要らなかったが、黄色い機械で検印する必要がある。少し遅れて着いていたら間に合わなかったかも知れない。

案内も無く定刻通りに出発。直ぐにフランスなまりの聞き取れない英語のアナウンスが始まる。自動車レースで有名なル・マンまで1時間、やっと夜が 明けてきた。レンヌまでは更に1時間。日本人のオバチャン2人が連れ立ってトワレットに向かっていた、何で1人で行けないのか、こんな行動をするのは日本 人だけだと思う、同じ東洋人でも、中国人韓国人は1人で行っていたぞ。
9時10分定刻通りに着いた。

バス乗り場までは、北口から右に向かうと直ぐだ。日本で調べてた通りの街並みである。トワレットは0.5ユーロ。コインを入れようとしたら急に扉が開き思わす落としてしまった。中から清掃のおじさんが出てきて入れという。ちょっと得した。
およそ6割の乗客を乗せ出発、前の韓国人の若い女性が、フランス語で乗り換えるから証明してくれと、チケットを差し出し運転手に何か書いてもらっていたと思う?

フランスの田舎町の風景を眺め、ロータリーの乗り方を見ていたら、実に合理的に感じた。これだと信号待ちの不必要な時間の無駄が無い。至る所に信 号機を付ける日本と違い、出来るだけ信号を付けないようにしていると感じる。実際、バスが止まったのは数回程度で、後は走りっぱなしだった。これなら時間 が読める筈だ。1時間20分でモン・サン・ミッシェルに着いた。

モン・サン・ミッシェルが窓越しに現れた時、乗客から一斉に声が上がった。本当に海の中に聳えているんですね。

バス停から直ぐ左手の階段上にインフォメーションがあり、日本語版の解説を手に入れる。バスツアーの人達は、素通りで修道院に上がってゆく。有名なオムレツ屋があって、狭い通りは各国から訪れた観光客で大賑わいだ。
急な階段を上り、受付があり、チケットをカードで購入、もう慣れたものです。

修道院内の階段は更に急で、途中休んでる人も多い。
テラスに出て記念撮影してると、四方八方であらゆる言語が飛び交っている。その中で、一人旅をしている大阪の大学3年生と出会う。
彼は、トルコのイスタンブールから1ヵ月掛けてヨーロッパを巡ってきたらしく、明日帰国すると言っていた。その青年、嫁のことを関東系でないと直ぐに分かったそうで、コテコテで怖そうだと。分っかるなぁ~

おみやげ屋で葉書を購入して書いてると、ミサが始まる。
先ず周囲の重い扉が閉められ、松明の様な物で院内を白い煙で満たし、オルガン演奏が始まる。観光客も巻き込み、賛美歌(?)を歌い始めると厳粛な空気が漂ってくる。
フランス語なので皆目分からないが、この雰囲気を味わうだけでも訪れる価値があった。司祭のお話、賛美歌の繰り返しが続くので途中で出たが、およそ1時間聴いていた。
外に出ると、テレビのニュース番組で見かける女性と遭遇する。どうやら家族旅行の様だ。娘が同じ顔をしていた。

順路に沿い下に降りた辺りから雨が降り始める。
島内4ヵ所の施設がセットになったチケットを購入し、順に巡った。
最初の施設は、古い家具やベッドがあった。次の美術館が分からず下に降りたり上がったりして発見、何のことはない直前に通った場所だった。甲冑や武器が並んでいた。
3番目の施設は、ジオラマで呆気なく終わった。
時間も15時になり、お腹も空いたのでオムレツ屋の姉妹店に入ることにした。
何も言わないのに日本語のメニューが出てくる。Cafeと嫁はクレープ、私はガレット。初めて食したが美味しかった。

郵便局を探して葉書を投函する。
受付のお兄さん、こちらが切手3枚と言うと、「2.7ユーロです」と日本語で答えてくる。切手を貼り、今度は受付のマダムに、オリジナルスタンプと言うと、「はい、これですね」とニコッと笑いながら押してくれる。みんな慣れたものだ。それだけ日本人が多いのだろう。

さて、バスの時間まで1時間少々あるので、少し離れて島の全体像を見に来た道を戻ってみる。写真を撮って、折角だから干潟の側まで行ってみようと思ったのが悪かった。
小さな流れを避けるため少し降りた瞬間、足を滑らせ転んでしまった。幸い両手で支えたので服はほとんど汚れなかったが、靴に粘土質の土が付き取り除くのが大変だった。
嫁も少し足を滑らせたが、こちらは私ほど酷くは無くて助かった。日本の砂浜と違い、雨が降って滑り易くなっていることをすっかり忘れていた。

生憎雨天になり残念だったが、夕闇迫るノルマンディー独特な雰囲気を味わえて満足でした。

定時にバスが発車し、対岸のサン・マロに止まっただけで定時着。レンヌを出る頃には本降りになった。帰りのTGVも心配だったが、乗車位置の表示板があって分かり易い。
ル・マンまでは160km前後で走ったTGVが、過ぎると300km走行になった。すっかり暗くなったモンパルナス駅に21時10分着。既にPAULは店じまい中で、最寄り駅近くまでメトロ4号線で帰る。

今日はモノ・プリで買い物だ。屈強なセキュリティの男が、22時前で時計を差し急げと言う。そそくさと済まし、避難小屋に戻って長かったミッション2は完結した。


フランス旅行(4日目)2010/10/12 01:16

昨日の疲れが残ってるので遅めに朝食場に入ると、オレンジジュースが底尽きかけで、滑り込みセーフでありつけた。10時前ゆっくり出発する。
今日から本命の美術館を巡るためMUSEE PASS を使用する。

メトロ7号線に乗りルーブル前で下車、大勢の人が美術館を目指し歩いている。東欧のおばさんがメトロの出方を間違えていたので教えてあげる。
今日も雨、屋内にいるので余り関係は無い。

中央のピラミッドには長蛇の列が出来ており、パスを見せると別の入り口を示され、セキュリ
ティチェックが有った、無事に終わり、中央のインフォメーションで日本語の案内を入手する。
先ずは定番のモナリザ、既に大きな人集りが出来ており、万国共通の人気を見せている。ガラスケースに入れられ、厳重な警戒がされている。前ではフラッシュの嵐だ。
反対側には、壁一面にナポレオンの戴冠があり、圧倒される。
モナリザだけは、付近に案内が出ており別格扱いだった。
どの作品もじっくり見たいが、何せ時間が限られるので素通りになってしまう。日本の美術館だったら数点の展示で、・・・展と呼べる作品が次々に現れ目移りする。
イタリア絵画の後に、北方絵画に向かうが、展示を見ながら歩いていると、方向感覚を失い振り出しに戻ってしまった。

古代エジプト部門からフランス絵画を見てると、急に通行止めが現れ、下に降りてまた迷った。逆方向に向かってしまい、再度振り出しに戻る。

今度は館内図を見ながら進むと、やっとオランダ絵画の所に辿り着く。ここはフェルメールやレンブラントがあって楽しみだ。
数年前、京都で長いこと待って見たフェルメールの作品が、無造作に他の作品と並べられている。記念撮影も出来て、日本では考えられないことだ。その他にも、小さな部屋に人知れず展示されてる作品も素晴らしい。圧倒的な作品数に驚かされてしまう。

昼過ぎまで見ただけで可成り疲れ、今日の所は退散して、スターバックスに入った。
こちらのサイズも日本より大きく、こちらのSサイズは日本のMにあたるらしい。ずっと立ちっぱなしだったので、ソファに座れて落ち着けた。

地上に出て、雨上がりのコンコルド広場を目指して歩く。老若男女、各人種が入り乱れている。武器を持った兵隊も居て警戒が厳しい。物売りもいて、スリのメッカらしい。
暫く歩いてオランジェリー美術館に入った。

ルノワール、モネ、マネなどフランス印象画が多く、嫁のお気に入りが多くある。特に360度モネの睡蓮で覆われた円形の部屋が印象深く残った。大山崎の美術館にも展示されてるが、スケールが全然違う。
ここでは、日本人4人組の関東なまりのおばさんが、モネの睡蓮を探しながら声を出してると、他の人に「シー!!!」と注意を受けていた。SILENTとあるにも関わらずだ。無神経この上ない。

次はオルセー美術館、歩いて行ける距離にこんなに美術館が有るなんて全く別世界です。ここは、何と言ってもゴッホの作品。あの油絵の具の質感と鮮やかさは、2次元では表現出来ない、肉眼で3次元で味わってこそ意味があると思う。それにロートレックの退廃的な絵も印象に残った。

夜になり、歩きっぱなしだったので酷く疲れ果てしない食堂で夕食をとった。
ここのカルトは、英語併記なので頼みやすが、その英語が読めない。唯一読めたToday's Specialと フルーツサラダ、赤ワインをハーフボトルにして奮発する。
待ってる間に夕闇が迫り、中庭の明かりが点き始め幻想的な雰囲気が漂ってくる。天井は金箔で覆われ、中世の館で食事をしてる気分が味わえる。
出されたサーモンのクリーム煮も納得の逸品で、この旅行中一番の味だった。
それに店員の給仕も非常に良い。嫁がフォークを落としたところ、マダム どうぞと瞬時に換えを持ってきてくれ気持ち良く食事できた。全ての店員は英語が通じるし精算も早かった。
思い出深い食事に満足して、幸にも閉館時間が遅い日の閉館間際の館内を見て回ることができた。ライトアップされた夜の美術館も美しいです。

周辺には、数件日本食が売ってあったりするが、全然食べたく無かった。

メトロ8号線で一駅前で降り、まだ人混みの多い中、カルフールで白ワインを買い出して避難小屋には、今日も22時を過ぎて到着。疲れ果てたが大満足の1日が終わった。
連日目一杯遊んでます。



フランス旅行(5日目)2010/10/13 00:00

今日もMUSEE PASSを最大限活用すべく名所巡りに繰り出す。
メトロ4号線で、CITE島駅下車。セーヌ川の川底にあるので、地上に出るだけでビル3階分を上がってしまう。

先ずはサン・シャペル教会、10時の開場前は長蛇の列が出来たが、運良く少し前に並んだので直ぐに入れた。ここのセキュリティーは一番厳重で、それもその筈最高裁判所の敷地内にあるので納得だ。


生憎、礼拝堂の前は修繕中だったが、周囲の壁一面にステンドグラスが朝日を受けて美しく輝いている。壁下に列べられた椅子に座りゆったりした時を過ごせるなんて、何とも贅沢なことだ。

次はノートルダム教会、近づくに連れ観光バスが増えて続々降りてくる。セーヌ川から見た時鐘楼が際だって印象に残った。老若男女、世界中の言葉が入り乱れる中、中では礼拝が行われており厳粛な空気が流れていた。3ユーロを払って歴代の法王の礼服や冠を閲覧できた。銀の食器、小石ほどの宝石が散りばめた王冠は圧巻だった。修復事業に寸志をして後にした。
鐘楼に登ろうとしたが列が長いので午後に戻ってくることにして、パンテオンに向かった。
RER、リュクサンブール駅はこれで3回目、何故かこの辺りに帰ってくる。駅からパンテオンまでの街並みは、学生街の雰囲気を醸し出している。流石ソルボンヌを始めとした文教地区である。

パンテオンの中は、広々とした空間で偉人達の葬儀が行われるようだ。
地下の棺部屋にはルソーやモネが埋葬され、レジスタンスの英雄なども眠り、花々が供えられていた。一般人にも開放されていてなんとも大らかです。

お腹が空いたので、Cafeで昼食を摂る。ラ・カルトを見ても分かる筈もなし。モン・サン・ミッシェルで食べ損ねたオムレットを注文する。嫁が頼んだガレットは、生地にチーズが練り込まれていたらしい。お互い満足して店を出る。

さて、午前中退散したノートルダム教会の鐘楼。引き返して相変わらず列が長いが並ぶことにした。待ってると、セムシ男の面を被った人が通行人を驚かし、我々を楽しませてくれる。次第に皆が注目し、注目の中驚かすと全員爆笑の連続、大いに楽しませてくれました。
この人、大道芸人なのか何処かの店の人なのか謎だった。
やっと番が来て、狭い階段を上がったが、途中息切れする人が多数おり、トップで登ってしまった。

鐘楼の上は、嫁が5年前に来たときは無かった網があり少しガッカリしたが、鐘の横まで行き実物を見ることが出来た。
噂では、ここの景色はエッフェル塔より旧市街を一望できるらしくてお勧めらしい。なるほど素晴らしい眺めだ。モンパルナスからセーヌ川、オペラ方面からモンマルトルと望めパリに居る事を実感させてくれた。

次はRERとメトロを乗り継ぎ、ロダン美術館へ。
雨が降り出し少し残念だ。ここも5年前と入り口が替わり、新しい建物になってるようだ。館内には所狭しと数々の彫刻があり、ここでも圧倒される。何故かゴッホやルノワールの絵も数点あった。

お馴染みの考える人の前で記念撮影。庭園を巡ったが、雨と工事でもう一つだった。しかし、アンバリッドの建物と美術館の織りなす風景は中々良い。評判のCafeを素通りしてしまったのが悔やまれる。

最後は、今日もルーブル美術館に向かう。メトロを乗り継ぎ昨日よりスムーズに入れた。昨日やり残したフランス絵画の続きを見て回る。クローの作品がお気に入りの嫁は二度も足を運んでいた。ルノワールやシスリーの作品も多い。兎に角膨大な作品数に圧倒されっぱなしだ。
ナポレオンの部屋があり、豪華絢爛たる調度品に目を奪われた。
最後は北方絵画、昨日に引き続きフェルメールの作品を存分に鑑賞する。

夜になりPAULで軽食を食べ、美術館前のおみやげ屋さんで物色し、本屋で立ち読みしてると時間が直ぐに経ってしまった。う~ん時間が欲しいぞ。
閉店まで粘って、近くのフードコートに行ってみる。
ところが、ここで選んだ店の料理の不味いこと。メニュー(ラ・カルト)を見て頼んだが、担当のフランスねえちゃん、英語があまり通じず、肉をスライスした後、付け合わせをこれでもかというくらい盛ってしまい唖然とする。唯一サラダが満足に食べられたが、肉も付け合わせも塩味が強く、唇が膨らみそうだった。当然ほとんど残した。旅行中最悪の食事に、こんな事もあるわなと納得させる。

その夜は、メトロ降りたが遅くなりすぎてお店が閉まっており、買い物が出来ず、お口直しに持参した柿ピーでお腹を満たした。
今日も遅くまでよく遊びました。




CRUX練習会10/132010/10/14 01:10

1ヵ月ぶりにジムへ行ってきました。 長期休暇で貯まった仕事を片付けるのに精一杯で、遅れてジムに入った。 身体がクライミングモードになってないので、今日は易しいルートでリハビリです。 先ずは正面中央から 10bc赤 右壁10ab青 スラブ5.9茶 正面左10ab青 と4本連続で登ってみる。既に前腕はパンパンになる。 Newルート スラブ10c黄色 OS 妥当なグレードでしょう。cd黒Tよりは易しい。 Newルート垂壁5.9茶 正面左10ab赤 垂壁10a茶/ 3本連続 Newルート垂壁10d OS、cdでも良いと思う。 垂壁10cd桃/ と2本連続 ルーフ10d赤 右壁10bc桃 と連続 正面中央 10bc水色 正面左 10c緑 1テン。終了点前で気持ちが折れた。 10b青 10a水色 を登って終了。遅れて入ったにも関わらず、易しいルートで16本を稼ぎました。 復活するのはまだ先でしょう。